今回は他のポータブル電源と比較しても最強クラスの電気容量を誇ると巷で噂の「BLUETTI EB-150」について実際に実機を入手したため、そのスペックや使用した感想を徹底解説いたします。
「BLUETTI EB-150ってどのくらい使えるの?」
「とにかく電気容量の大きいポータブル電源が欲しい」
そんな質問をお持ちの方のために、スペックと実際に使用した感想を紹介いたします。
BLUTTI EB150の購入を考えている方は是非参考にしてください!
BLUETTI EB-150を製造しているメーカーは?

BLUETTI EB-150を製造しているメーカーは中国に深圳(シンセン)にある「MAXOAK」というポータブル電源メーカーです。
MAXOAKは2016年に設立されたばかりのメーカーで、クリーンで安全なポータブル電源ソリューションを提供することを理念に掲げています。
BLUETTI EB-150を始めとした電気容量1000Whを超える超大容量ポータブル電源から、小型のポータブル電源まで幅広いラインナップが揃っています。
BLUETTI EB-150のセット内容

・説明書
・充電用ACアダプター
・ソーラーパネル充電ケーブルMC4
・保証書
セット内容は以上の通りで、とてもシンプルな内容となっています。
ACアダプターを使用して充電を行えば、すぐに使用を開始することができます。
また、ソーラーパネルの規格であるMC4ケーブルも搭載しているため、MC4規格のソーラーパネルをお持ちであればソーラー充電することも可能となっています。
BLUETTI EB-150のスペック詳細

まずはじめに、最強クラスと名高いBLUETTI EB-150のスペックをご紹介していきます。
①電気容量

BLUETTI EB-150の電気容量は1500Whと超大容量です。
筆者個人が把握している限りでは、日本で販売されているポータブル電源の中でも、同メーカーの製品であるEB-240に次いで2番目に大きい電気容量です。
1500Whがどの程度の家電製品を利用できるかの目安は下記の通りとなっています。

スマートフォン1回の充電にかかる電気容量目安が15Wh前後であり、EB-150の電気容量が1500Whなので、1500Wh÷15Wh=100回程度の充電が可能である計算となります。
同様にパソコンは1回の充電で60Wh前後消費するため1500Wh÷60Wh=25回程度の充電が可能です。
このように1回のポータブル電源の充電で非常に多くの電力を補うことがわかります。
災害時の大規模停電は9割が1週間程度と言われています。
そんな時でもBLUETTI EB-150があれば、ライフラインの回復まで耐えうる電気容量を持っています。
また、ソーラーパネルでの発電も可能な為、何日でも使用が可能です、
いざという時の為に備えておくと安心なポータブル電源です。
②出力規格


BLUETTI EB-150の出力ポートはAC電源×2、USB×4、Type-c×1、シガーソケット×1が搭載されています。

Type-C USBも搭載されており、Mac製品などの充電にも向いています。
・定格周波数:50/60Hz
・定格出力:1000W
AC電源の出力は上記の通りとなっています。
定格出力は1000Wで複数台のデバイスの同時使用が可能です。
ただし、消費電力が1000Wを超える家電製品は使用することができないので注意してください。
③入力規格

BLUETTIE EB-150の充電方法は大きく「AC(家庭用コンセント)からの充電」と「ソーラ発電による充電」の2種類があります。

付属のMC4コードとソーラーパネルを接続し、BLUETTIE EB-150に差し込むだけで、簡単にソーラー発電を行うことができます。
ソーラー発電に詳しく無い方でも簡単に電気を自給することができるので、長期的な車中泊やキャンプにおすすめの充電方法です。
BLUETTI ソーラーチャージャー120Wについて詳しく解説した記事は下記をご覧ください↓↓↓

④サイズ・重量

BLUETTI EB-150のサイズは縦36.5×横37.1×厚さ16.5cmとなっています。

また、重量を測定したところ17.8kgでした。

実際に持った感想としてはかなり重量感があります。
これだけの電気容量を持っているので仕方のないことですが、持ち運びは数m程度が限度だと思います。
基本的には据え置きで使用することをおすすめいたします。

RVキャンプや、車中泊など、持ち運ぶ機会の少ないシーンでの使用に適しています。
⑤ディスプレイ

ディスプレイは電池残量や使用電力のW数が一目でわかりやすいように作られています。
シンプルな構成で、直感的に操作することができるため、難しい操作はいりません。
BLUETTI EB-150は電子レンジやドライヤーは使える?
BLUETTI EB-150は電子レンジやドライヤーは使えるのでしょうか?
結論から述べると使用できない商品が多いです。(※製品によっては使用可能です)
その理由はBLUETTI EB-150の定格出力は1000Wであり、電子レンジやドライヤーは消費電力が1000Wを超える商品が多いからです。
電化製品ごとの消費電力の目安は下記の通りとなります。
電化製品 | 消費電力(W) |
電子レンジ | 1300W |
ドライヤー | 600〜1200W |
冷蔵庫 | 150〜500W |
電気毛布 | 50〜90W |
炊飯器 | 350〜1200W |
電子ケトル | 700〜1000W |
この消費電力目安表から、電子レンジやドライヤー炊飯器あたりは消費電力が大きく、製品によっては使用できないことがわかります。

実際に消費電力1200Wのドライヤーを使用してみると、瞬間的な消費電力が1455Wを超えていることがわかります。

結果的に、インバーターの過負荷によるエラーコードーが出て、停止しました。
これより、ドライヤーや電子レンジなどをアウトドアで使用したい方は消費電力が1000W以下の省エネのモデルを選ぶようにしましょう。
1000W以下の製品であれば、大きな電気容量を活かして長時間利用することができます。
出力が1500W超えのポータブル電源をまとめた記事は下記をご覧ください↓↓↓

BLUETTI EB-150をソーラーパネル120Wで充電した様子を紹介!

それでは実際にBLUETTI ソーラーパネル120W(折りたたみ式)を使用して、ソーラー発電を行う方法を紹介いたします。

こちらがポータブル電源に付属しているMC4コネクターです。

写真のように、ソーラーパネルのMC4コネクタと接続を行います。

後は、ポータブル電源のINOUTポートに接続を行って、ソーラーパネルを太陽の下に放置するだけです。

このように、専門的な知識がなくても誰でも簡単にソーラー発電を行うことができます。
次に、実際に発電を行った際に、どくらいの電力で発電できるかを検証いたします。

今回の検証は上の写真のような曇りの天気で行いました。

ポータブル電源の発電量を見ると、73Wで発電できていることがわかります。
発電量が120Wのソーラーパネルでも、常に120Wで発電できる訳ではなく、曇りの場合は70〜80W前後の充電になることがわかりました。
これより、ソーラーパネルを購入する際は、天候の影響によって最大発電量よりも発電量が落ちることを想定して購入することをおすすめいたします。
※追記

後日、上の画像のような晴れた天候で再び検証を行いました。

その結果、最大で99Wでの発電ができました。
やはり天候によって発電量は大きく左右されることがわかります。
ポータブル電源を購入する前に知っておきたい知識2点
①ポータブル電源の電気容量の見方

次に、ポータブル電源の電気容量の比較方法について詳しく解説していきたいと思います。
ポータブル電源の電気容量については、「mAh(ミリアンペアアワー)」と「Wh(ワットアワー)」の2つの単位が記載されており、どちらを見たら良いかわからないという方が多いと思います。
そこで、簡単に考えてもらうために、電気容量を比較する際には「Wh(ワットアワー)」だけの値を比較すれば問題ありません!
mAhは放電容量を表す値であり、たとえ同じ数値だとしても電圧(V)によって電気量(Wh)が変化するため、正確な電気容量を表してはいません。
以上の理由から、ポータブル電源の電気容量をみるためにはWh(ワットアワー)の数字の大きさを比較すれば良いのです。
②どの程度の家電製品を使用できるかの計算方法

電気容量の比較の方法がわかった後には、その電気容量でどのくらい家電製品を利用できるかが重要なポイントとなってきます。
これも、ポータブル電源を購入したことのない人にとってはイメージがしづらいです。
100Whと書いてあっても、それがどのくらい使用できる電気容量なのか検討もつきません。
それを具体的に計算してイメージできるようになるためには、よく使用する家電製品の消費Whを把握しておくことが必要となります。
計算の例として、スマートフォンとパソコンの1回の充電で消費する電気容量は以下の通りです。
・パソコン:40〜60Wh
※使用する機器によって異なります
今回は、100Whのポータブル電源を購入した場合、どのくらいスマートフォンやパソコンを充電できるのかを計算してみます。
何回充電できるかは、「ポータブル電源の電気容量÷電子機器の消費電気容量」で求めることができます。
これより、電気容量が100Whのポータブルでは、スマートフォンのみの充電は100(Wh)÷13(Wh)=約7.7回、パソコンのみでは100(Wh)÷60(Wh)=約1.6回前後充電可能ということがわかります。
1日にスマートフォンとパソコンを両方1回ずつ充電するという方の場合、使用する電気容量は13(Wh)+60(Wh)=73(Wh)となります。
この方が100(Wh)のポータブル電源を使用する場合、約1.4日分しか充電することができない計算になります。
3日以上ポータブル電源を充電することなく使用したい場合には、220(Wh)以上のポータブル電源を購入する必要があります。
以上が、どの程度家電製品を使用することができるかの計算方法であり、自分がよく使用する製品のWhから、どの程度の電気容量が必要となるかを計算してみてください。
BLUETTI EB-150はこんな人におすすめ・おすすめできない

次に、BLUETTI EB-150はこんなシーンや人におすすめというのをいくつか挙げます。
購入を考えている方は参考にしてください。
BLUETTI EB-150はこんな人に絶対おすすめ!

・長期間の車中泊
・大人数や長期間のキャンプ
以上のような方にはおすすめのポータブル電源です。
長期間の車中泊やキャンプではポータブル電源を充電する機会が家庭と比べて少ない為、電気容量が大きいほど使い勝手はよくなります。
電気容量が少ないモデルだと数日に1度はソーラー発電や充電できる場所を探さないといけない為、非常に不便です。
その為、BLUETTI EB-150は長期間の車中泊やキャンプに向いているといえます。
また、同様に、停電時はポータブル電源を充電することができない為、電気容量が大きいモデルを備えておいた方が安心です。
何が起こってもおかしくない現代ですので、緊急時のためにしっかりと備えておきましょう。
BLUETTI EB-150はこんな人におすすめできない

・登山などの持ち運ぶ機会の多いアウトドアシーン
・使用用途がスマートフォンやパソコンの充電のみ
1〜2日程度の短期間の車中泊ではそこまで多くの電力を使用しないため、1500Whもの電気容量を必要としません。
また、使用用途がスマートフォンやパソコンの充電のみの方にもオーバースペックです。
このような方はBLUETTI EB-150よりも電気容量やサイズが小さいモデルものもを購入することをおすすめします。
短期間の車中泊で使用する電気容量の目安としては400〜600Wh程度で、そのくらいの電気容量を持ったポータブル電源を購入する方がコスパも使い勝手も良いといえます。
様々なポータブル電源を比較したい方は下記の記事を参考にしてください。

[まとめ]BLUETTI EB-150は超大容量で使い勝手もよし!災害時・長期間のキャンプや車中泊におすすめ!

以上、今回は最強クラスの超大容量バッテリー「BLUETTI EB-150」のスペックを徹底解説いたしました。
そのスペックから、1500Whと超大容量で災害時や長期間のキャンプや車中泊におすすめであることがわかりました。
また、表示パネル搭載で、出力ポートも豊富なため、使い勝手も非常に良いことがわかります。
簡単に持ち運びできる重量ではないため、基本的には据え置きで使用することをおすすめします。
価格も決して安価ではありませんが、その価格でも納得のスペックを搭載していると言えます。
BLUETTI EB-150の購入を検討している方は以上の情報を参考に、自身にぴったりのポータブル電源を見つけてください!
超大容量ポータブル電源をランキング形式でご紹介する記事は以下をご覧ください。








