今回は車中泊やキャンプなどのアウトドアシーンでの冷房として、近年注目が高まりつつあるポータブルクーラーの情報をまとめました。
「暑い夏を少しでも快適に過ごしたい」
「ポータブルクーラーと扇風機の違いは?」
「ポータブルクーラーにはどんな種類があるの?」
そんな疑問を解決できるよう、情報をまとめたのでぜひ参考にしてください。
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ポータブルクーラーとは?扇風機との違いを解説

「ポータブルクーラー」とは小型で持ち運び可能なクーラーのことを指し、AC電源やシガーソケットで動かすことができるアイテムのことを指します。
暑い夏を快適に過ごすために、車中泊やキャンプなどのアウトドアシーンで人気が高まっています。
扇風機との大きな違いはフロン系ガスや氷、水を冷媒として、冷たい空気を送ることができる点です。
車中泊やキャンプなどのアウトドアシーンで、夏場に扇風機を使用してもぬるい空気があたるだけで、涼しく感じない場合がありますよね?
そんな場合でも、ポータブルクーラーであれば、冷えた空気で局所的に涼しく過ごすことができるようになります。

ポータブルクーラーは室外機の有無で大きく2種類に分かれる
一般的に「ポータブルクーラー 」と呼ばれるアイテムは室外機の形態によって大きく3種類に分けることができます。
室外機の有無で冷却能力が異なる為、それぞれのメリット・デメリットをそれぞれ理解して商品を購入しましょう。
室外機を搭載しているポータブルクーラー

室外機を搭載しているタイプのクーラーは、家庭用のクーラーと近い冷却方式の為、高い冷却能力を誇ると言うメリットを持っています。
室外機付きのクーラーの冷却方式は、熱交換によって室内の熱を冷媒にのせ、室外機を通して屋外に放熱することで、室内を冷やします。
つまり、室内の熱が室外機からどんどん屋外に排出されることで部屋全体の温度を下げ、涼しくすることができるのです。
このタイプは機械自体が大きく、取り付けも大変と言うデメリットがあります。
業者による取り付けが必要な場合もある為、ハードルが高いと言う点も大きなデメリットです。
冷却能力を最優先し、お金や手間を惜しまないという方にはこの室外機有りのタイプのポータブルクーラーをおすすめします。
室外機が無いポータブルクーラー

室外機が無いポータブルクーラーは、水や氷によって排出する空気を冷やす仕組みで、「冷風扇」とも呼ばれたりします。
このような冷却方式は、熱を屋外に排出することができないため、室温を下げることはできません。
暑い空気が、給水フィルターを通ることで、水に熱を渡し冷気となって排出されて涼しく感じます。
しかし、熱を渡された水は水蒸気となって室内に放出されるため、熱は室内に留まります。
このように冷風扇は冷気は排出することはできるものの、熱は水蒸気となって室内に留まるため、熱の総量は変化せず部屋の室温は下がりません。
冷風扇とは冷風が当たっている場所だけが涼しく感じることができるアイテムなのです。
このタイプのメリットとしては、手軽に、どこでも、扇風機より涼しい風を浴びることができると言う点です。
クーラーの風が苦手と言う方にもおすすめです。
デメリットとしては、狭い室内や高温化で使用すると水蒸気によって部屋の湿度が上昇し、蒸し暑い状態を作り出します。
夏の車中泊などで使用すると、サウナ状態になる可能性もある為、使用するシーンをしっかりと選びましょう。
室内機・室外機一体型のポータブルクーラー

室内機・室外機一体型のポータブルクーラーは発生する熱をホースによって室外に放出します。
このタイプは室外機が無いタイプよりも高い冷房能力を持ち、室外機があるモデルのように設置の工事が必要なく、楽に移動できるというメリットを持っています。
デメリットとしては、室外機が外にあるタイプよりは冷房能力がやや劣るという点です。
それでも、ポイントで風を当てれば十分涼しく、室温を下げる程の冷房能力は備えています。
室外機があるタイプと無いタイプの良いとこどりをしたハイブリッドモデルで、近年注目を集めている形式のポータブルクーラーです。
売れ筋ポータブルクーラー11種まとめ!
それでは実際に現在販売されているポータブルクーラー11種類の情報をまとめました。
価格や冷房能力、仕組みに大きな差があるため、使用する環境を考慮に入れ、自身にあったポータブル電源をお選びください。
①山善 ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」

室内機・室外機一体型
まず始めに紹介するのが、ポータブルクーラーで非常におすすめのアイテム「カンゲキくん」です。
こちらは本体後ろのホースから熱を室外に放出することができる為、高い冷却効果を持っています。
吐出口では周囲の温度よりも−10℃の冷風を排出することができ、夏の車内でも温度を下げる冷房能力を備えています。
大きさは58.2×20.4×27.6cmで、ポータブルクーラーの中では比較的小型で持ち運びも可能です。
取り付けの工事は一切要らないので、車中泊やアウトドア様々なシーンでの利用が可能です。
カンゲキくんを実際に車中泊で使用したレビューは下記の記事をご覧ください↓↓↓

②ポータブルクーラー冷え蔵2EX

室外機無し
次にご紹介するのが「ポータブルクーラー冷え蔵2EX」です。
価格は38,280円とポータブルクーラーの中では高価格帯に位置するモデルです。
こちらは室外機を搭載していないモデルです。
クーラーボックスにファンがついた構造となっており、本体上部に搭載されたラジエーターでクーラーボックス内の冷水と空気の熱交換を行うことで、冷たい空気を排出します。
ファンからは約10℃程度下がった空気が排出されます。
低電力のためポータブル電源でも長時間使用可能で、シガーソケットも利用可能なため、車中泊での利用に向いています。
しかし、30℃を超えるような真夏の環境下ではあまり効果を発揮しないという声も聞かれます。
そういった場合はあくまでも補助的の冷房として使用することをおすすめいたします。
・初期の製品と比べてずいぶん改良されています。夏の車中泊がこれで過ごしやすくなるとうれしいです。
・暑い日の犬の為に購入しました、予備冷房的に使う感じです、暑い日には効果期待出来ないです
③COIZUMI(コイズミ) ポータブルクーラー「ラ・クール」

室外機あり
本体は室内機と室外機に別れており、通常のクーラーと同様の仕組みを小型化した構造です。
室内機と室外機で吸熱と排熱の役割を分けているため、局所的ではなく、空間全体の温度を下げることが可能です。
消費電力は540Whなので、ポータブル電源での使用は1〜3時間程度でおすすめいたしません。
サブバッテリーを搭載した車か、AC電源を利用できる環境下のみでの使用となります。
・キャンピングカー(コンパクトキャブコン)で使用してみたくて購入。セッティングする時は重すぎ。疲れます。窓の大きさを考えないとセットできません。真夏の昼間の使用には厳しいかも。(3~4度下げるのが精一杯) 電源が確保出来るところなら、夜間は少し寝れるかなって感じ。
④ポータブル多機能パワフルエアコン「クーリングスタイル」

室外機無し
おしゃれなデザインが目を引くのが「クーリングスタイル」です。
クーリングスタイルは圧縮冷却テクノロジーによって冷たい空気を排出します。
小型コンプレッサーによるパワフルな風と、持ち運びやすさ等が魅力的です。
風を当てて、ポイントとしては涼しく感じることはできますが、真夏の車中泊で空間の温度を下げることはできません。
・あまり利用価値の無い製品かと。冷房能力3000btuある、クレクール3でも夏場の車の中ではまったく冷えません。ましてや1700btuの本機性能では、日本の過酷な夏場はほとんど役に立たないと推定出来ます。
⑤トランスクール EC3

室外機無し
「トランスクール EC3」は冷媒に水や氷を使用して空気を冷やすタイプのポータブルクーラーです。
シガー電源(12V/24V共通)で使えるコンパクトなポータブルクーラーで、
特殊なエバポレーターが水を吸い上げてバリアブルスピードファンで涼しいミスト風が吹き出します。
車内などの密室空間で使用すると、湿度が上がり、蒸し暑い環境を作り出すこともあるため、車中泊などにはあまりおすすめできません。
・水を注ぎ入れる蓋の両サイド支えが折れた、もっと頑丈にするべき、それと移動中に水が溢れやすいー。冷房効果はあまり期待していなかったが扇風機より断然いい。
⑥CLESEED(クレシード) 「クレクール5」

室外機あり
「クレクール5」は先ほどご紹介したラ・クールと同様に、室外機と室内機が別れた構造で、冷房能力が高い製品です。
冷房機能に加え、除湿機能も搭載しているため、蒸し暑い夏にも最適です。
消費電力は560Wとサブバッテリーやポータブル電源で長時間使うには難しいものの、AC電源が利用できるキャンプ場やRVパークでは利用可能です。
標準装備されているキャンピングカーもあり、冷房能力と評判が共に高い商品です。
・商品到着後、試運転十数分の時は冷え方も良かったんですが、後日車のシートの上に設置、1時間半ほど運転し停止したところ、室内機から水漏れしシートは水を吸い込んでビショビショで後始末が大変でした。冷え方は良好です。
⑦CLESEED(クレシード) 「クレクール3ホワイト」

室内機・室外機一体型
「クレクール3」は小さな外見から冷房能力800W(3000BTU)を備えた、室内機・室外機一体型の移動式スポットクーラーです。
冷房だけでなく、除湿・加湿・空気清浄器としての機能も搭載しています。
また、コンパクト・軽量なので持ち運んで外出・レジャー先での使用もできます。
キャンピングカーや室内等の密閉空間を冷やすには、冷風口・本体・排気ダクト等に工夫(断熱材を使用しての熱処理等)が必要となるので注意してください。
・送風口に温度計を直接置いて測りましたが、室温より3~9℃弱くらいの低い温度の風が出るようです。 スポットクーラーの名の通り涼める範囲は狭く、冷房能力が低いので冷房効果は室温に依存します。室温が高いと出てくる風の温度も高くなります。
⑧ショップジャパン「ここ冷え R2」

室外機無し
「ここ冷えR2」は価格が7981円と比較的安価で購入できるポータブルクーラーです。
冷却の仕組みは、水が蒸発する時に周囲の熱を奪う気化熱現象を利用したものです。
卓上サイズで軽量であらゆる場所での使用が可能です。
消費電力も小さくポータブル電源でも長時間動かすことができます。
ピンポイントで風を当てて涼しむには良いですが、空間全体の温度を下げる能力は持っていません。
また、湿度が高い空気が出てくるため、真夏の車中泊での使用はおすすめいたしません。
ここひえR2の実際に購入した詳しいレビューは下記のリンクをご覧ください↓↓↓

・電気代が安くあまりにもコスパが良さそうなので購入してみました。 1番気になるところで「どのくらい冷たい風を与えてくれるの?」でしたが、ちょっとだけ期待してスイッチ押したら「こんなもん~?」って最初は思いました。とりあえずパソコンに接続しながら作業してみましたが、自分のいる空間は冷えますね。私の周りだけピンポイントで。

⑨NAKATOMI 「ミニクーラーMAC-10」

室内機・室外機一体型
冷暖房工具や空気工具の販売を行っているナカトミが販売するポータブルクーラー が「ミニクーラーMAC-10」です。
本体のサイズは幅29.5×横29.5×高さ44cm、重量は13kgで、ナカトミが販売するポータブルクーラーの中では最小・最軽量のモデルとなっています。
フレキシブルダクトで、360℃好きな場所にピンポイントで冷風を送ることができる点が魅力的です。
別売の排熱ダクトを付ければ室外に熱を排出することができ、広さによっては室温を下げることも可能です。
・消費電力が少ない。その割にはよく冷える気がする。6月中旬、12畳の部屋で25度が24度に。ドレンタンクは5時間で満水。説明書を見なくても使える。ダクトは送風口と排熱口の両方に使えるが、1本のみ。キャンピングカー等、容量の大きいバッテリーで使用可能との噂も。リモコンは無い。大きさはSサイズのキャリーバッグ程度。排熱口が背面で送風口が上部。24000円でした。排熱は外に出さないと効果なし。
⑩ナカトミ「移動式エアコン MAC-20」

室内機・室外機一体型
こちらもナカトミが販売するポータブルクーラー 「移動式エアコン MAC-20」です。
本体のサイズは37×34.5×70.5cm、重量は22kgで、先ほどのミニクーラーよりも大きいモデルとなっています。
基本的にはキャリーで移動させて使用するタイプのポータブルクーラー のため、持ち運んでの使用には適していません。
排熱ダクトを使用して、室外に熱を排出することで、室温を下げることもできます。
冷風・除湿・送風の3種類の運転切り替えで、夏の室内でも快適に過ごせます。
便利なタイマー付きで、1時間ごとに設定可能となっており、就寝時の使用にも適しています。
amazonの売れ筋ランキングでも2位に位置するほど人気のポータブルクーラー です。
まず始めに言える事は『排気必須』である事。 排気せずに使用した場合、時間経過と共に部屋がサウナ状態になります。 ですが、排気ダクトを設置して使用すれば冷えます。16度設置だと毛布が必要なぐらいに。 移動式として考えるなら屋外向きなのかな?室内では排気ダクトの設置を暑い中で…と考えると面倒で簡単に移動させれない。 後、騒音の方は室外機との一体型と考えれば許容範囲内かな? 結果、窓枠設置のエアコンが設置出来れば、そっちの方が良いと思う。 けど、この夏を快適温度で乗り切れたので差し引き☆4で。
⑪コウデン「移動式エアコンKEP251R」

室内機・室外機一体型
ノンドレン方式が魅力の小型エアコンがコウデンの「移動式エアコンKEP251R」です。
ドレン水がほとんど発生しないノンドレン方式を採用することで、排水を処理する手間から開放され、長時間の連続稼働を可能にしました。
排熱ダクトと窓パネルも付属しており、熱を室外に放出することで室温を下げることも可能です。
サイズは幅31.7×奥40.2×高さ77.0cm、重量は21kgとやや大きいモデルではありますが、キャリーがついており、らくらく移動させることができます。
サイズが大きいため持ち運びの性能は低いですが、家の部屋のみでの使用を間変えている方には、機能性も優れており、おすすめのモデルです。
amazonの売れ筋ランキングでも上位に位置し、レビュー評価も高い製品です。
・とにかく冷える!冷えまくる!! 6畳ほどの部屋ですがかなり冷えます。設定温度を24度にしても寒いくらいです。 風量が弱と強に出来ますが弱でも風がしっかり出ます。 購入前は「スポットクーラーと言っても扇風機より冷えるな―くらいかなあ..」なんて不安を抱いていましたが、そんな不安は全く心配要りませんでした。 ・いちいち排水交換をしなくていい! ノンドレン方式?とやらを採用している様で排水を交換する手間は要りません。 しかしこれは冷風の時のみで送風や除湿での使用時は普通に排水交換が必要になる様なので注意です。 ・キャスターが付いているので移動がらくらく! 20キロ越えとなかなか立派な家電ですがキャスターが付いているので移動がとても楽です。
[まとめ] 冷房方式によって冷房能力や価格に大きな差が出る

以上、今回はポータブルクーラーと扇風機の違いや、ポータブルクーラー11種類の情報をまとめました。
以上の11種類の製品スペックから、「冷房の方式によって、冷房能力や価格に大きな差が出る」ということがわかっていただけたと思います。
室内機と室外機が別れた構造のポータブルクーラーは、冷房能力が高いというメリットがありますが、価格が高く、消費電力が大きく、設置が大変というデメリットがあります。
冷水や氷を冷媒として冷やすタイプは、低電力で使い勝手が良いというメリットがありますが、冷房能力は低く、湿度を上げてしまうというデメリットがあります。
水の気化熱現象を利用するタイプは、安価で軽量、低電力といったメリットがありますが、冷房能力はほとんどなく、湿度を上げてしまうというデメリットがあります。
このように冷房方式によって様々なそれぞれのメリット・デメリットが存在しますので、購入の際は自身が使用する環境や目的を考慮に入れて、自身にあったポータブルクーラーを選びましょう。






