[2022]ポータブル電源の寿命は?長く使用するためのポイントや普段遣いにおすすめの長寿命ポータブル電源3選を紹介!

車中泊やキャンプでよく使用されるポータブル電源は高価なアイテムのため、少しでも長く使えるものを選びたいという方も多いのではないでしょうか。

ポータブル電源の寿命について言及している物が少なかったため、今回はポータブル電源の寿命や使用回数について調査し、まとめました!

またおすすめのポータブル電源もランキング形式でご紹介いたします。

ポータブル電源の寿命はどのくらい?

おすすめのポータブル電源は?

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

今回の記事でポータブル電源についての知識を深め、適切なポータブル電源選びにお役立てください。

ポータブル電源に主に使用されている蓄電池の種類は?

ポータブル電源にはリチウムイオン電池を使用

蓄電池には、ニッケル水素電池や、鉛蓄電池など様々な種類があります。

その中でポータブル電源に主に使用されている蓄電池の種類は「リチウムイオン電池」です。

リチウムイオン電池は小型で、充電容量も大きく、充電と放電を繰り返しても充電容量が減りにくいといった特徴を持っています。

スマートフォンやパソコンなどの電池として広く利用されている蓄電池です。

ポータブル電源にも、このリチウムイオン電池が使用されており、何度使用しても充電容量の減少が少なく、長く使用することができます。

リチウムイオン電池の種類

リチウムイオン電池の中でもさらに正極、負極、電解質の種類によって細かく分けられます。

その中でも「三元系」と「リン酸鉄リチウム」という2種類のリチウムイオン電池が、ポータブル電源に多く使用されています。

正極負極サイクル数特徴
リン酸鉄リチウム(LiFePo4)黒鉛1000-2500熱安定性が高く、安全性を売りにしたポータブル電源に採用される。製造コストが高いので、電気容量の割には価格が高い傾向にある。
三元系(NMC系)黒鉛1000-2000ニッケル、マンガン、コバルトを使用し、小型で軽量、長寿命、コストが安いのが特徴。ポータブル電源で最も採用されている種類。

以上のような特徴があり、ポータブル電源のほとんどは三元系が採用されています。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの製品は熱安定性が高いため、安全性に優れますが、価格が高い傾向にあります。

ポータブル電源の寿命目安は?

リチウムイオン電池のサイクル数の目安は「800〜2500回」程度であり、ポータブル電源の寿命は「約6〜11年」程度と言われています。

リチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返して使用できる「二次電池」の中でも寿命が長いのが特徴です。

しかし、充電と放電を繰り返すと、実際に使用できる容量が少しづつ少なくなっていきます。

その劣化速度は、温度環境や充放電の回数、使用状況によって大きく変わるため、一般的に寿命は年数ではなく、充放電回数で表します。

最近では高速充電機能を搭載したポータブル電源が多く販売されていますが、充電速度が早くなる分、バッテリーの劣化が早まるため、サイクル数が800〜1000回程度となっています。

サイクル数が1000回だとするとあまり長期間使えないのでは?と思う方もいると思います。

例えば、3日に1回充放電(年間121回)した場合で計算すると…

「サイクル数1000(回)➗年間充放電回数121.7(回)≒8.22年」も使える計算となります。

寿命が来たからと言って全く使用できる訳ではなく、20〜30%程電池容量が減少する状態となります。

毎日充放電を繰り返すような使い方をする場合はポータブル電源の寿命を重要視すべきですが、1週間に1回程度しか使用しないのであれば10年以上は使用できるので、過度にポータブル電源の寿命を心配する必要はありません。

ポータブル電源は4万円以上するモノが多く、決して安くはありませんが、これだけ長く使用できるのであれば、そこまで割高では無いのかもしれません。

人気ポータブル電源の寿命まとめ

人気のポータブル電源のバッテリーの種類とサイクル回数を以下の表にまとめました。

バッテリーの種類サイクル回数
EcoFlow EFDELTA三元系リチウムイオン800回
EcoFlow  RIVER600三元系リチウムイオン800回
Jackery 708三元系リチウムイオン500回
Jackery 400三元系リチウムイオン500回
smartTap PowerArQ2三元系リチウムイオン500回
BLUETTI EB70リン酸鉄リチウム2500回

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが長寿命で普段使いにおすすめ!

長寿命で普段使いにおすすめのポータブル電源は「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を使用したモデルです。
平均的な使用回数は2500回と、数あるバッテリーの中で最も長寿命で安定性の高いバッテリーです。

仮に毎日使用した場合でも、6年以上はバッテリー容量が大きく低下することなく使用することができます。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使用したモデルは記事後半で紹介いたします。

ポータブル電源の寿命を長く保つには?

次に、ポータブル電源の寿命を長く保つ方法を調査いたしました。

大切なポータブル電源の寿命を少しでも長くするために、ぜひ参考にしてください。

まず、ポータブル電源の寿命を短くする主な要因は下記の3点となります。

ポータブル電源の寿命を短くする要因
①充電と放電を繰り返すことによる劣化
②電池切れや、満充電の状態で放置する
③高温環境での保存や使用

充電と放電を繰り返すことによる劣化

主な要因の一つ目が、充電と放電を繰り返すことによる劣化です。

これは使用していれば必ず起こる劣化であり、避けようがありません。

しかし、電池残量が多く残っている状態で充電すると、結果的に充電回数が増え、ポータブル電源の劣化を早めることに繋がります。

なるべく、残量が0になる手前まで使用することが、充電回数を減らし、ポータブル電源の寿命を長くすることができます。

電池切れや満充電の状態で放置しない

二つ目は、電池切れや、満充電の状態で放置しないことです。

電池切れの状態で放置していると、過放電状態を引き起こす可能性があり、電池容量の急激な低下や内部抵抗の上昇などの劣化が起こります。

また、電池を満充電状態で放置すると、電圧の高い状態が保たれ、電池の材料に負担がかかるため劣化が早まります。

日頃からこまめに使用したり、電池切れや満充電の状態を放置しないようにしましょう。

高温環境での保存や使用

三つ目は高温下での使用です。

電池を充電しながら、放電を行うと、電池本体が高音になることがあります。

この状態もバッテリーの劣化を早めるためなるべく避けましょう。

ポータブル電源の寿命を長く保つポイント
①電池残量がある状態で充電を行わず、なるべく使い切ってから充電する
②電池切れや満充電の状態で放置しなし
③電池を充電しながら放電を行わない

ポータブル電源の寿命を延ばすための保管方法とメンテナンス

ポータブル電源の寿命を長く保つための使用方法について紹介いたしましたが、もう一つ寿命を長く保つために重要なのが保官方法です。

保存方法を少し工夫するだけで、ポータブル電源の寿命をより延ばすことが可能なので、ぜひチェックしておきましょう。

ポータブル電源のバッテリー残量を60%~80%で保管

先ほど使用方法にて、電池切れや、満充電の状態で放置しないということをお伝えしましたが、ではどれくらいの残量を残していればいいの?と疑問に思いますよね。

ここで、バッテリー残量を20%~40%残しておけばいいと考える方も多いと思います。

短期間の保管であればそれも問題はありませんが、長期保管となると話は少し変わってきます。

ポータブル電源の残量は、半年程度で20%自然放電されてしまうとされています。つまり、1年以上保管すると残量がゼロになってしまうため、「電池切れの状態で放置している」という状況になってしまうのです。

これだとポータブル電源のバッテリー劣化を避けられないだけではなく、緊急時に使用しようとした場合に残量が無く使用できないということも考えられます。

こういった状態にならないためにも、ポータブル電源のバッテリー残量を60%~80%程度を維持するように保管することをおすすめいたします。

半年に一度はメンテナンスを行う

保管方法について、60%~80%程度のバッテリー残量を維持して保存しておけば1年間は保管が可能とお伝えしましたが、適した残量を維持しているかどうかを確認するためにも、半年に一度はチェックするようにしましょう。

また、一番良いメンテナンス方法としては、1ヵ月に1回程度はポータブル電源を使用するようにし、充電・給電動作に支障がないかを確認することです。

適温で保管する

ポータブル電源の劣化の使用方法の要因の一つとして、高温下での使用を避けるべきとお伝えしました。

ポータブル電源で使用されるリチウムイオン電池は、人間と同様に高温や多湿が苦手とされています。

そのため、ポータブル電源の寿命を長く保つためにも、高温多湿を避け、人間が快適に過ごせる25℃前後の気温で保管するようにしましょう。

例えば、リビングや廊下などの風通しがよく、非常時にもさっと取り出せるような場所に置くといいかもしれません。

【2022年】普段遣いにおすすめの長寿命ポータブル電源ランキング3選!

それでは数々のポータブル電源をレビューしてきた筆者が、寿命が長く、普段使いにもおすすめのモデルを厳選いたしました。

ポータブル電源を長く使用したい方は是非参考にしてください。

BLUETTI:EB70

BLUETTI EB70は高い安全性と長寿命、豊富な出力ポートが魅力のポータブル電源です。

バッテリーには安全性の高いリン酸鉄リチウムバッテリーを採用し、繰り返し使用回数も2500回以上となっています。

USB-TypeCやワイヤレス充電など、最新の出力ポートも搭載されています。

電気容量は716Whで、3〜4日程度のキャンプや車中泊、防災対策に適しています。

お洒落なデザインとカラーで、3種のバリエーションの中からお好みのカラーを選ぶことができます。

安全性や長寿命を重要視する方におすすめのポータブル電源です。

BLUETTI EB70のレビューは下記の記事をご覧ください↓↓↓

BLUETTI最新ポータブル電源「EB70」実機レビュー!実際に使用した様子や感想は!?
電容量716Wh
価格78,800円
ポートの種類と数AC(家庭用コンセント)×4、USB×2、USB-TypeC×2
、シガーソケット×1、DC×2、ワイヤレス充電×1
重量9.7kg
サイズ32.×21.7×22.2cm

Anker:521 Portable Power Station(PowerHouse 256Wh)

2021年12月にAnkerから発売されたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使用したポータブル電源です。
3000回使用しても初期電気容量の80%を維持するモデルです。

電気容量は256Whと小型のポータブル電源で、様々な場所に持ち運んで気軽に使用したい人におすすめのモデルです。

電容量256Wh
価格24,800円
ポートの種類と数AC(家庭用コンセント)×2、USB×2、USB-TypeC×1
、シガーソケット×1
重量3.7kg
サイズ約21.6 x 21.1 x 14.4cm

BLUETTI: AC200P

出典:BLUETTI

超大容量、高出力、豊富な出力ポート搭載などトップクラスのスペックを持つポータブル電源BLUETTI「AC200P」です。

電気容量は2000Whと超大容量で、家庭用のコンセントから約4.5時間でフル充電可能となっています。

また付属の充電用ACアダプターに加え、別売りのACアダプターやソーラーパネルを併用するデュアル高速充電に対応しており、最短2時間でフル充電にすることも可能です。

定格出力は2000W、瞬間出力は最大4800Wと高出力で、ドライヤーはもちろん、電子レンジや冷蔵庫などほとんどの家電製品を動かすことができます。

17口の多様な出力ポートを搭載しており、ワイヤレス充電も2つあるため、非常に便利です。

BLUETTI AC200を詳しく解説した記事は以下をご覧ください↓↓↓

価格(税込)219,880円
電気容量2000Wh
定格出力2000W(瞬間出力:4800W)
ポート数AC×6、USB Type-A×4、USB Type-C×1、DC12V/3A×2、車用ポート×1、ワイヤレス充電×2、シガーソケット×1
サイズ約42.0×28.0×38.6㎝
重量約27.5kg

[まとめ]ポータブル電源の寿命はサイクル数800-2500回程度!適切に使用し、寿命を長くしましょう!

以上、今回はポータブル電源の寿命や、適切な使用方法、あわせて長寿命で普段使いにおすすめポータブル電源3種をご紹介いたしました。

結論として、ポータブル電源の寿命はサイクル数800-2500回程度で、使用方法により寿命は異なるものの、6-10年程度だということがわかりました。

長寿命のポータブル電源をお探しの方は「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を使用したモデルがおすすめです。

使用方法によって寿命が変動するため、適切に使用して、少しでも長くポータブル電源を利用できるようにしましょう!

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