夏の暑さ対策として人気のパーソナルクーラー「ここひえ」の購入を考えている方も多いのではないでしょうか?
購入を考えているけどレビューを見ると不安になっている方もいると思います。
そこで今回は実際にここひえを使用し、どのくらい涼しい風が出てくるのかを測定して検証いたします。
ここひえは意味がない!?涼しくない!?そんな疑問をお持ちの方は是非、今回の記事を参考にしてください。
【ここひえリニューアル情報】2022年最新版ここひえR4販売開始!

ここひえの検証前に、最新版の「ここひえR4」の販売が開始されました!
ここひえの購入を考えている方は、先にここひえR4をチェックすることをおすすめいたします。
実際に最新のここひえR4を購入して使用した感想をレビューしたので、下記の記事をご覧ください↓↓↓
ここひえは意味がない!?本当は涼しくないのか!?

ここひえは意味がなく涼しくないのでしょうか?
結論から述べると「適切な方法やシーンで使用すれば、しっかりと涼しさを体感できる」と言えます。
しかし、使用方法を間違うと効果を体感できず、むしろ不快な状況を作り出してしまう可能性があります。
具体的にどの程度冷えるのか?どのような使用方法が適しているのかはこれから検証&解説いたします。
ここひえはどのくらい冷えるのか?温度を測定して検証!

次に、パーソナルクーラーここひえを実際に使用した際の効果を吹き出る冷風の温度を測定して徹底検証いたしました。
どのくらい涼しい風が出てくるか、その効果を知りたい方は是非参考にしてください。
検証方法

検証方法は「ここひえ」の前に温度計を置き、吹き出る冷風の温度と湿度を10分毎に計測して、温度と湿度の変化をみました。
測定時の風量は最大で行いました。
測定は約10畳程度の広さの部屋を使用しました。
検証開始時の室温と湿度

検証を開始した際の室温は23.8℃で、湿度は43%でした。
この室温と湿度に対して、ここひえの風を当てると何℃冷たい風が出るのか、湿度はどのように変化するのかをみていきます。
検証開始10分後

検証開始から10分後の冷風の温度は19.7℃、湿度は64%と表示されています。
これより室温と比較して−4.1℃の冷風が吹き出していることがわかります。
湿度に関しては+21%の冷風が吹き出していることがわかりました。
検証開始20分後

検証開始から20分後の冷風の温度は19.1℃、湿度は68%と表示されています。
これより室温に比べて−4.7℃の冷風が吹き出していることがわかります。
湿度に関しては+25%の冷風が吹き出していることがわかりました。
この後も継続して運転を行いましたが、冷風の温度は19.1℃で下げ止まりました。
ここひえは風量最大で動かした時、運転から約20分程度で最大の効果を発揮することがわかりました。
検証結果
検証開始時 | 10分後 | 20分後 | |
温度 | 23.8℃ | 19.7℃(−4.1℃) | 19.1℃(−4.7℃) |
湿度 | 43% | 64%(+21%) | 68%(+25%) |
検証結果をまとめると以上の表の通りとなりました。
これより、今回の検証では室温よりも-4.7℃程度冷たい風がここひえR3から吹き出ていることがわかりました。
ここひえは涼しくない、意味がないといった声も聞きますが、この結果を見ると「室温に比べて涼しい風が吹き出ている」ことがわかりました。
実際に使用した感想としても、ここひえの冷たさを実感することができました。
一方で、吹き出る風の湿度については+25%の風が吹き出していました。
水の気化熱を利用する仕組みのため、どうしも湿度の高い風が吹き出してしまいます。
しかし、部屋全体の湿度を大きく上げる程の加湿能力はないため、リビングなどある程度の広さのある空間で使用する場合には大きな問題とはなりません。
車内や狭い空間で使用する際は、湿度に大きな影響を与える可能性があるため注意してください。
ここひえは車中泊でも使えるのか!?夏の車内で検証!
次はここひえが夏の車中泊の暑さ対策として使用できるのかどうか、夏の車内で実際に検証してみました。
検証方法
検証方法は、夏の車内において「ここひえ」を1時間使用し、時間経過と共に温度と湿度の変化を測定します。


測定場所は写真のように、ここひえの目の前、車内上部、車内後部の3点で行いました。
検証開始

それでは、先ほどの方法で実際に検証を行いました。
検証を開始した時点での温度・湿度は下記の表の通りになりました。

場所 | 開始時温度・湿度 |
ここ冷え前 | 32.3℃・38% |
車内後部 | 33.9℃・34% |
天井 | 33.9℃・34% |
実際に、ここ冷えを動かし、時間経過と共に温度と湿度の変化をみていきましょう。
使用開始10分後

使用開始10分の温度・湿度の変化はこちらです。
場所 | 開始時温度・湿度 | 10分後 | 開始時との変化 |
ここ冷え前 | 32.3℃・38% | 31.0℃・49% | −1.3℃・+11% |
車内後部 | 33.9℃・34% | 33.3℃・43% | −0.6℃・+9% |
天井 | 33.9℃・34% | 34.2℃・34% | +0.3℃・+1% |
ここ冷え前が−1.3℃と最も温度が下がっており、周囲よりも涼しい風が出てきていることがわかります。
車内後部の温度も−0.6℃と下がっており、これは後部まで届いた涼しい風の影響だと考えられます。
これより、使用開始10分時点では、しっかりと涼しい風がここ冷えから吹き出していることがわかります。
天井のみ、温度が上がっていますが、ここ冷えからの風が直接当たる場所ではないからだと考えることができます。
湿度に関しては、全ての測定場所で上がっていることがわかりました。
・ここ冷えからは周囲よりも−1〜2℃前後の風が吹き出している
・湿度は上昇する
使用開始30分後

使用開始30分の温度・湿度の変化はこちらです。
場所 | 開始時温度・湿度 | 30分後 | 開始時との変化 |
ここ冷え前 | 32.3℃・38% | 32.1℃・49% | −0.2℃・+11% |
車内後部 | 33.9℃・34% | 32.4℃・49% | −1.5℃・+15% |
天井 | 33.9℃・34% | 33.3℃・38% | −0.6℃・+5% |
使用開始から30分後は、車内全体に風が行き届き、温度が下がっていることがわかります。
しかし、ここ冷え前の温度が、開始時よりは低いものの、使用後10分よりは高くなっている為、吹き出す風の温度が上がってきたことがわかります。
また、湿度はやはり全ての場所で増加していました。
・吹き出す風の温度が上昇してきている
・湿度は上昇する
使用開始1時間後

使用開始1時間後の温度・湿度の変化がこちらです。
場所 | 開始時温度・湿度 | 1時間後 | 開始時との変化 |
ここ冷え前 | 32.3℃・38% | 33.0℃・56% | +0.7℃・+18% |
車内後部 | 33.9℃・34% | 33.4℃・58% | −0.6℃・+24% |
天井 | 33.9℃・34% | 33.3℃・47% | −0.6℃・+14% |
1時間使用していると、ここ冷え前の温度が開始時よりも+0.7℃と上がっているという測定結果になりました。
これは開始時よりも高い温度の風が吹き出していることを意味しています。
車内後部や天井は開始時よりも低い温度を維持していますが、ピーク時よりは温度が上がってきている傾向にあります。
これは暖かい風が吹き出し、徐々に周囲の温度を上げていっている為と考えることができます。
湿度に関しては14〜24%上昇し、車内がジメジメし体がベタつき始めました。
湿度は常に増加する傾向がみられた為、さらに長時間使用するともっと湿度が上がり、サウナ状態になることが考えられます。
・吹き出す風の温度が使用開始時よりも高くなっている
・時間差はあるものの、車内全体の温度も上がっていく
・湿度は上昇する
検証結果まとめ
測定で得た温度と湿度を表にまとめると下記のようになります。
場所 | 開始時 | 10分後 | 30分後 | 1時間後 |
ここ冷え前 | 32.3℃ 38% | 31.0℃ 49% | 32.1℃ 49% | 33.0℃ 56% |
車内後部 | 33.9℃ 34% | 33.3℃ 43% | 32.4℃ 49% | 33.4℃ 58% |
天井 | 33.9℃ 34% | 34.2℃ 34% | 33.3℃ 38% | 33.3℃ 47% |
この結果をみてわかるように、開始時は冷たい風が吹き出すものの、使用開始から1時間もすると、ぬるい風が吹き出すようになることがわかります。
そして、ここ冷え前の温度変化に追従するような形で、時間差で車内後部や天井の温度も変化していくことがわかります。
また、湿度は一定して増加していくことがわかりました。
1時間以上使用していくと、さらに車内の温度と湿度が上昇していくと考えることができます。
以上の結果から「ここひえは夏の車内での使用には適していない」という結論に至りました。
車中泊での使用をメインに考えていた方はもう一度検討することをおすすめいたします。

ここひえの効果を体感できる使用条件
先ほどの検証結果からわかるとおり、ここひえは使用シーンによって効果がある場合と、逆効果になってしまう場合があることがわかりました。
では一体どのような条件で使用するとここひえの効果を実感することができるのでしょうか?
重要なポイントを以下にまとめました。
①ある程度の広さの空間で使用する
②30cm以内で冷風を浴びることができる
③湿度が高すぎない空間で使用する
以上の3つのポイントを抑えて使用すればしっかりとここひえの効果を実感することができると思います。
一方で、ここひえを使用しても効果を感じることのできない条件は以下の通りです。
②ここひえから離れて使用する場合
③部屋全体の温度を下げるために使用する場合
これらの3点には注意してここひえを使用しましょう。
ご自身が主にどのようなシーンで使用するかを良く考え、上の条件と比較検討することで購入後の後悔を防ぐことができます。
【まとめ】ここひえは使用方法によっては涼しく、効果アリ!適切に使用して暑い夏を乗り切りましょう!

以上、今回はここひえは意味があるのか!?涼しくないのか!?を実際に検証し、解説いたしました。
検証結果からここひえは「適切な方法やシーンで使用すれば、しっかりと涼しさを体感できる」ということがわかりました。
一方で適切な条件で使用しないと、効果を感じられないだけでなく、むしろ逆効果になってしまう場合もあります。
購入後に後悔しないためにも、ご自身の使用シーンを良く考えてから購入しましょう。
是非、今回の記事を参考にここひえの購入を検討してみてください!


