丈夫で長持ちする暖房器具の一つとして注目されているのが「シーズヒーター」です。
遠赤外線ヒーターの中でも、温かいととても人気があります。
ですが、シーズヒーターってなに?と思う人もいるかもしれません。
そして、できれは一度購入したら、なるべく長く使用したいと思う人が多いと思います。
今回は、最新のおすすめシーズヒーター10選と、電気代の目安や選び方を解説します。
シーズヒーターとは?

シーズヒーターとは「ニクロム線という発熱線を金属製のパイプで覆った構造をしているヒーターのこと」です。
上の写真のようなヒーターの総称をシーズヒーターと呼びます。
「遠赤外線ヒーター」とも呼ばれていて、昔からなじみの深い暖房器具です。
ハロゲンやカーボンヒーターも、遠赤外線ヒーターに含まれますが、熱を発生させる原理が違うだけです。
原理を説明すると、とても長くなるのですが、シーズヒーターは「抵抗加熱」を利用して熱を発生させています。
シーズヒーターの場合は、ニクロム線が「抵抗」にあたり、ニクロム線に「熱」を流すと、ニクロム線内部の電子と原子がぶつかり合い、振動が発生した結果、ニクロム線が熱を発生させるというメカニズムです。
シーズヒーターのメリット・デメリット
シーズヒーターのメリット・デメリットをご紹介します。
シーズヒーターのメリット・デメリットは、シーズヒーターの構造によるものが大きいと思います。
それぞれのメリット・デメリットを見比べて、自分にあったヒーターを選びましょう。
シーズヒーターのメリット
シーズヒーターは、ニクロム線に金属のパイプで覆った構造をしています。
そのためにメリットは結構あるのですよ。
シーズヒーターのメリット「①漏電の心配がない」
シーズヒーターは、ニクロム線を金属のパイプで覆われているため、漏電の心配がないことがメリットの一つに挙げられます。
シーズヒーターは、暖房器具として「遠赤外線ヒーター」としてのくくりに入りますね。
電気を利用して熱を発生させるヒーターですから、どうしても「漏電」の心配はつきものです。
ですが、金属のパイプで覆われているので、他の遠赤外線ヒーターに比べると漏電の心配はほぼ無いのです。
シーズヒーターのメリット「壊れにくい・耐久性がある」
シーズヒーターは、ニクロム線を金属で覆っているために、壊れにくいという特徴があります。
ほかの遠赤外線ヒーターの一種に「カーボンヒーター」がありますが、こちらは「炭素繊維」に電気を通して暖める構造になっています。
シーズヒーターは、金属で包まれているため、耐久性が高く壊れにくいのです。
通常の使用方法でも、10年以上の使用が可能だそうですので、コスパはかなりいいのではないでしょうか。
シーズヒーターのメリット「遠赤外線の放出量が多い」
もともと、遠赤外線ヒーターは、人間の身体を芯から暖めてくれる働きがあります。
その中でもシーズヒーターは、他の遠赤外線ヒーター(ハロゲンやカーボンヒーター)に比べて、遠赤外線の放出量が多いのもメリットの一つです。
これは、ハロゲンやカーボンヒーターよりも、よく身体が温まるということになります。
シーズヒーターのメリット「換気がいらない」
シーズヒーターだけでなく、他の遠赤外線ヒーターでもですが(^^)
ストーブのように火を使用して燃焼させないので、換気の必要がありません。
窓が無い部屋や、風を通すことが難しい作業場などでの使用がおすすめです。
シーズヒーターのデメリット
続いてシーズヒーターのデメリットを紹介します。
とても安心・安全なシーズヒーターですが、多少のデメリットはあります。
メリットだけでなく、デメリットもしっかり理解してから、どのヒーターを選ぶか決めましょう。
シーズヒーターのデメリット「他の遠赤外線ヒーターよりも値段が高い」
ハロゲンやカーボンヒーターに比べると、お値段が高く設定されています。
おそらく、長く使用できるような構造をしているためでしょうね。
シーズヒーターのデメリット「温まるのが遅い」
同じ遠赤外線ヒーターと呼ばれる「ハロゲンヒーター」は、つけた瞬間から温かさを感じますよね。
ですがシーズヒーターは、他の遠赤外線ヒーターに比べると、温まるのに時間がかかります。
そのため「すぐに温かさを感じたい」という場合の使い方には、適していません。
シーズヒーターのデメリット「広い部屋には不向き」
遠赤外線ヒーター全般に言えることですが、ヒーターの正面を温めることはできても、空気を暖めることは苦手です。
ですので、広い部屋の使用には向きません。
ですが、他の遠赤外線ヒーターに比べると温かいので、一人暮らしの人や、あまり広くないお部屋での使用を考えている場合は、とてもおすすめです。
シーズヒーターの選び方
シーズヒーターの選び方をご紹介します。
これは、シーズヒーターだけでなく、他の遠赤外線ヒーターにも言えることかもしれません。
ですので、ヒーターを購入するときの参考にしてくださいね。
シーズヒーターの選び方「サイズ」
シーズヒーターは、様々なサイズのヒーターが販売されています。
そのために、それぞれの用途やお部屋のサイズに合わせて購入すれば、移動させなくてもどこでも使用ができます。
そして、持ち手の有無も確認しておきましょう。
コンパクトなサイズのシーズヒーターなら、「持ち手」がついていれば、いろいろな場所に持ち運んで使用することができます。
シーズヒーターの選び方「機能」
最近のシーズヒーターは、様々な機能を搭載しているヒーターが販売されていますね。
様々な、機能の中でもおすすめの機能は「本体が倒れた時に電源がオフになる機能」です。
長細いヒーターの場合、何かがぶつかったときに、倒れてしまう恐れがあります。
他にもこんな機能がついている製品がおすすめです。
【シーズヒーターのおすすめ機能】
・自動首振り機能
・人感・室温センサー
人によっては、難しい機能はいらないと考える場合もあります。
どうしても必要と感じる機能は人それぞれです。
自分の求める機能を考えて、製品を選んでくださいね。
シーズヒーターの電気代の目安は?
シーズヒーターの電気代の目安をご紹介します。
ただし、機種や性能によって変わってきますので、あくまでも目安として参考にしてみてください。
そして、電気料金は電力会社の料金プランによって変わってきます。
電気代の目安を紹介しますが、まず初めに理解しておかないといけない部分もありますので、そちらもご紹介していきますね。
電気代の計算に必要なのは?「消費電力」
電気代を計算する場合に必要になってくるのは、消費電力です。
この消費電力は、電化製品を動かすために消費される電力のことです。
この消費電力は、それぞれの電化製品に「消費電力」と表記され「W(ワット)・KW(キロワット)」という単位であらわされています。
そして、よく商品説明ページに「1時間使用した時の消費電力」と記載されている場合がありますよね。
これは消費電力量と呼ばれ、「kWh」という単位であらわされます。
この消費電力量は、電気代の計算をするときに必要になりますので、下記でご紹介していきますね。
電気代の計算方法
上記で、消費電力量が電気代を計算する場合に必要だとご紹介しました。
まずは、この消費電力量の計算からご紹介します。
消費電力量の計算方法
消費電力量の計算方法は、とても簡単です。
『消費電力(W)×1(h(時間))÷1000=消費電力量』
という式になります。
例として、消費電力が500Wの製品を1時間使用した場合の消費電力量を計算してみましょう。
・消費電力500W×1時間(h)÷1000=0.5kWh
ということで、消費電力が500Wの製品の消費電力量は0.5kWhということがわかりました。
この消費電力量0.5kWhに1時間の電気料金をかけてさらに計算します。
1時間当たりの電気代の出し方
上記で、消費電力量がわかりましたね。
ここから1時間当たりの電気代を出す計算方法をご紹介します。
計算する場合に必要なのが「電力量料金」です。
一つ注意ですが、この電力量料金は、電力会社によって金額が多少変わってきます。
電力会社でも、様々な料金プランがありますので、正確な電気代が知りたい場合は、それぞれのご家庭で契約している料金プランを確認してください。
今回は、全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価27円/kWh(税込)でご紹介します。
上記の消費電力量0.5kWhで計算していきましょう。
消費電力0.5kWh×電力量料金27円/kWh=13.5円/h
この13.5円/hが、消費電力が500Wの製品の1時間当たりの電気代の目安になります。
シーズヒーターの電気代の目安は?
上記で、1時間あたりの電気代の計算方法をご紹介しましたので、その計算式を利用しながらシーズヒーターの電気代の目安を調べてみましょう。
なお、下記で筆者がおすすめするシーズヒーターをご紹介しています。
紹介した製品の消費電力を参照して考えてみましょう。
下記でご紹介した製品の最低W数と、最高W数を調べてみました。
その結果は下記のようになります。
・最低W数…115
・最高W数…1200
<最低W数の1時間当たりの電気代の目安>
・115W×1h÷1.000=0.115kWh
・0.115kWh×27円/kWh=3.105円/h
<最高W数の1時間当たりの電気代の目安>
・1200W×1h÷1.000=1.2kWh
・1.2kWh×27円/kWh=32.4円/h
<1時間当たりの電気代の目安>
・115Wの製品…3.105円/h
・1200Wの製品…32.4円/h
ということで、今回ご紹介した製品のW数を参照して、1時間当たりの電気代の目安を出してみました。
今回は、シーズヒーターの電気代の目安としてご紹介しました。
他の暖房器具の消費電力がわかれば、計算ができます。
ですので、他の暖房器具も気になっている方は、今回ご紹介した計算式を使用して、計算してみてくださいね。
【2021】最新おすすめシーズヒーター10選!山善や日立などの人気メーカーのモデルを紹介!
シーズヒーターは、様々なメーカーから販売されています。
メーカーにより、使用されている金属の素材が違うため「シーズヒーター」という名称で、販売されていない場合もあります。
ですが、使用されている素材が違うだけで、シーズヒーターであるのことに変わりはありませんので、ご安心くださいね。
ダイキンのおすすめシーズヒーター「遠赤外線ストーブ セラムヒート(DAIKIN ERFT11XS-T)」
(引用:Amazon )
自動首振り機能や輻射部を横や縦に変えることができます。
上部に30℃傾けることができるので、方向を変えたい場合とても便利です。
セラムヒートのレビュー記事は以下をご覧下さい↓↓↓

サイズ | 73.8×37.2×36.4cm(梱包サイズ) |
重量 | 8kg |
消費電力 | 250W~1100W |
機能 | 自動首振り・W切り替え・人感センサー・温度モード・速暖モード |
電源コードの長さ | 3m |
1時間当たりの電気代目安 | 6.75~29.7円 |
山善(YAMAZEN)のおすすめシーズヒーター「パネルヒーター」
キャスター付きなので、移動が楽にできます。
ただ、持ち手がついていないので、部屋の移動はバリアフリーでないと難しいかもしれません。
サイズ | 幅64×奥行×26×高さ51.5cm |
重量 | 5.7kg |
消費電力 | (強;1000W・弱;500W) |
機能 | 転倒OFFスイッチ・サーモスタット |
電気代目安(1時間あたり) | 約27円(1kWhあたり27円として) |
電源コードの長さ | 2m |
コロナのおすすめシーズヒーター「電気ストーブ・コアヒートスリム(DH-919R-W)」

スリムタイプなので、お部屋の移動も楽にできます。
省エネ運転(ecoモード)やW数に応じた調節が10段階可能なので、お好みの温かさを選べます。
サイズ | 幅306×奥行306×高さ897mm |
消費電力 | 通常モード;900W~340W・ecoモード;690~115W |
機能 | 操作パネル付き |
コロナのおすすめシーズヒーター「コアヒートスリム 遠赤外線電気ストーブ(DH-91RA(W))」

上記でご紹介した製品に、首振り機能やタイマー機能が追加された製品です。
首振り機能がついているので、広めのお部屋でも暖かさを感じることができますよ。
「速暖」機能で素早く暖めることができます。
サイズ | 幅30.6×奥行30.6×89.7cm |
重量 | 3.7kg |
消費電力 | 通常モード;900W~340W・ecoモード;690~115W |
機能 | 速暖・左右首振り・タイマー機能・温度調節10段階可能 |
電源コードの長さ | 1.9m |
コロナのおすすめシーズヒーター「遠赤外線電気ストーブ コアヒート(AH-12RA(SS))」

輻射部を縦から横にすることができます。
他にも、転倒OFFやチャイルドロック機能もついているので、安心して使用することができます。
サイズ | 幅34×奥行30×71.7cm |
重量 | 5.6kg |
消費電力 | 通常モード;1150W~330W・ゆらぎモード;820W~200W |
機能 | 省エネセンサー・パワーモニター・自動首振り・輻射部を縦横に・切タイマー付き・温度調整ダイヤル11段階・停電時安全装置・切忘れ防止(6時間タイマー)・チャイルドロック・転倒OFFスイッチ・加熱防止装置 |
電源コードの長さ | 2m |
ダイキンのおすすめシーズヒーター「遠赤外線ストーブ セラムヒート(DAIKIN ERFT11VS-W)」

シンプルなデザインのシーズヒーターです。
こちらも輻射部を縦から横に変えることができるので、複数での使用にも対応できてとても便利ですよ。
サイズ | 幅342×奥行342×高さ652mm |
消費電力 | 250W~1100W(停止時もアイコン稼働のため約0.5W消費) |
機能 | 人感センサー・速暖モード・輻射部を縦から横に可能 |
1時間当たりの電気代目安 | 6.75~29.7円 |
ダイキンのおすすめシーズヒーター「遠赤外線暖房機 セラムヒーター(DAIKIN ERFT11XS-W)」

温め過ぎを防ぐ温度モードや、人感センサーが搭載されている、多機能なシーズヒーターです。
サイズ | 74×37×36.2cm(梱包サイズ) |
重量 | 9.96kg(梱包サイズ) |
消費電力 | 250W~1100W |
機能 | 輻射部を縦から横に・左右自動首振り・上方向に首振り・人感センサー・リズムモード・温度モード・速暖モード |
1時間当たりの電気代目安 | 6.75円~29.7円 |
電源コードの長さ | 約3m |
コイズミのおすすめシーズヒーター「シーズヒーター タイマー付き 自動首振り(KSS-0891/S)」

コイズミのスリム型のシーズヒーターです。
ヒーターが転倒したり、浮いたときには通電を停止するので、地震の時でも安心です。
サイズ | 幅31×奥行31×高さ83cm |
重量 | 3.2kg |
消費電力 | 200W~800W |
機能 | タイマー(1・2・3時間切タイマー)・5時間自動オフ・自動首振り・二重安全転倒スイッチ |
電源コードの長さ | 約1.8m |
コイズミおすすめのシーズヒーター「シーズヒーター ゴールド(KSS-0812/N)」

とてもきれいな色のスリム型シーズヒーターです。
多機能ではありませんが、シンプルに使用したい人におすすめです。
サイズ | 28.5×28.5×78.8cm |
重量 | 2.5kg |
消費電力 | 800W |
機能 | 3段階電力切り替え・二重安全転倒スイッチ |
電源コードの長さ | 約1.8m |
TEKNOS(テクスノ)のおすすめシーズヒーター「シーズヒーター 見やすいパワーモニター付き」

(引用:Amazon )
0.5~7.5時間の間でタイマーを使用することができます。
そのためタイマーをセットしておけば、寝ながら使用することもできますよ。
サイズ | W35×D24×H65cm |
重量 | 4.2kg |
消費電力 | 1200W・600W |
機能 | 首振り・転倒OFF・パワー5段階調節・チャイルドロック・タイマー機能 |
電源コードの長さ | 180cm |
シーズヒーターで冬を快適に過ごしましょう!

今回は、最新のおすすめシーズヒーター10選と、電気代の目安や選び方を解説しました。
シーズヒーターは、エアコンのように部屋全体を温める暖房器具ではありません。
ですが、エアコンの風で乾燥しやすい人や、エアコンを設置するのが難しいお部屋の場合、とても強い味方になってくれる暖房器具です。
シーズヒーターは、いろいろな遠赤外線ヒーターの中でも、温かさに定評があり、丈夫で長持ちというメリットもあります。
デメリットとして、温まるのに時間がかかることもありますが、コストパフォーマンスは最適な暖房器具ではないでしょうか。
「エアコンをつけるほどではないけれど、寒いな」や、エアコン設置が難しい場合に、とてもおすすめです。
シーズヒーター(遠赤外線ヒーター)で、寒い冬も温かく過ごしましょう。
