こんにちは!北海道でバンライフを実践しているユウイチロウです!(Instagram、facebook)
今回は、僕がバンライフの相棒としている「ワーゲンバス」について実際に乗っている経験を活かして紹介いたします。
ワーゲンバスに憧れはあるけど年間の維持費はどれくらいかかるんだろう?
いつも故障してばかりなの?
そんな疑問から、購入に一歩踏み出せない方はぜひ参考にしてください。
ワーゲンバスとは?
まずはじめにワーゲンバスとはどのような車を指すのでしょうか?
「ワーゲンバス」とは、ドイツの自動車メーカーVOLKSWAGEN社が製造したフォルクスワーゲン・タイプ2と呼ばれるワンボックスタイプの商用車の愛称です。
ワーゲンバスは商品名としては「VW Transporter(トランスポルター)」です。このあとに配達バンや小型バスなど細かい仕様による名前がつけられるのですが、数が多いため、世界的に型式である「タイプ2」が呼称として定着しています。
https://cobby.jp/wagenbus.html
トランスポルターは1950年に販売が始まり、第一世代~第五世代まで存在します(一般的にT1~T5で示される)。このうち、「タイプ2」と呼ばれるのは、RR式を採用したT3(1979~1992)までです。狭義ではT2(1967~1979年)までしか指さないこともあります。
つまり、1950年から販売が開始されたトランスポルターのうち、モデルがTI〜T2世代(広義ではT3)のモノをワーゲンバス、またはタイプ2と呼ぶのです。

写真やイラストでよく見かけるワーゲンバス と言えば上記の写真のモデルが多いと思います。
こちらが、T1(第一世代)のモデルで、1950〜1967年に販売されました。
当時販売されていたビートルのシャーシに箱型のボディを搭載することで広い荷室を確保し、商用車として製造されました。
その愛らしいルックスと積載性の高さから人気となり、ドイツの人々の足を支えました。
さらに、当時のサーフカルチャーやヒッピーカルチャーのムーブメントのシンボルとなったことでブームとなり、現代でも憧れの車として愛されています。

こちらの写真が僕が乗っているワーゲンバスのT2(第二世代)のモデルで、1968年から製造されています。
外観の最大の変更のポイントは分割式だったフロントガラスが大きく1枚に変更され、V型のプレスラインが無くなったことです。
それぞれのモデルの中でも細かな仕様の変更はあるものの、大きくこのT1とT2の2タイプに別れます。
1967年まで製造されたT1のことを「アーリーバス」、それ以降のT2を「レイトバス」と呼ぶことが多いです。

僕のバンは1978年製なのでレイトバスに属します。
細かい分類だとレイトモデルの中でも後期モデルにあたるため「レイトレイト」なんて呼ばれたりもします。
ワーゲンバスの価格相場は?

状態によって価格の幅は広いのですが、僕の乗っているレイトモデルは180〜400万円程度となっています。
ワーゲンバスの代表であるアーリーモデルは300〜600万円とレイトモデルと比較して高い価格相場となっています。
僕のバンは110万円程度で購入しましたが、エンジンを修理に40万円程かかったので合計150万円程度かかりました。
ワーゲンバスの購入を考えている方は購入価格に加え、走り出すまでに修理費用がかかると考えておくことをおすすめします。
ワーゲンバスの年間維持費はいくら?
次に僕のワーゲンバスの維持にかかる費用をそれぞれ紹介いたします。
乗っているワーゲンバスによって差があるので、大まかな目安として参考にしてください。
保険料
僕が加入している任意保険の保険料は年間約6万円です。
加入している保険会社は損保ジャパン日本興亜で、保証が充実していることから選びました。
最も重要視したのは「レッカー牽引の補償」です。
ワーゲンバスで最も怖いのは事故よりも、エンジンなどのトラブルで走行不能になることです。
また、直せる修理屋さんが多くないため、走行不能になった場合は旧車修理専門店まで運ばなくてはいけません。
そのためなるべくレッカーの牽引補償額が大きい保険の方が、安心して遠出することができるのです。
故障と隣り合わせのワーゲンバスですので、なるべくレッカー補償額の大きい保険を選ぶことをおすすめします。
自賠責保険については僕のバンはキャンピングカーの8ナンバーで取得しているため、2年間で約3万円です。
燃費
ワーゲンバスの燃費は個体差があるもののハイオクで約7〜10km程度で、決して良いと言える数字ではありません。
また、3〜5km程度の個体もあります。
僕のバンはエンジンを載せ替えており、AT仕様のため燃費が悪く平均4km、良くて7km程度です。
走行距離が多い方は燃料費がかさむので、考慮に入れておいてください。
車検
車検はキャンピングカーの8ナンバーで取得しているため、2年に1度で初回の車検は約12万円程かかりました。
メンテナンス費用
メンテナンス費用は通常の車と大きく変わりません。
オイル・エレメント交換、グリスアップをこまめに行う必要がありますが、大きな故障や違和感がない限り問題ありません。
修理費用
クラシックカーについてまわるのは修理費用です。
修理費用については個体差があるため一概にいくらとは言えませんが、場合によっては数十万円かかることもあります。
修理費用をまかなえるようお金には余裕を持っていることをおすすめします。
ワーゲンバスの故障の頻度は?

ワーゲンバスだけでなく、クラシックカー全体に言えることですが、故障の不安は常につきまといます。
故障の頻度も個体差があり一概にどの程度壊れるとも言えないのですが、いつ壊れてもおかしくないということは覚悟しておいてください。
この愛車は運よく、乗り出してから1年間以上は一度も故障なく走ってくれています。
個人的な感想としては思っていたよりも故障が少なく、普通の車と同じ感覚で乗れている印象です。
稀に、電気配線の不具合でエンジンがかからないこともありますが、一度解決方法がわかってしまえば簡単に対処できることがほとんどです。
自分の個体のクセをつかむことで、自分にしか乗りこなせない愛車となっていきます。
結果、ワーゲンバスに乗ってよかった?

購入してから1年以上経過しましたが、購入した結果は「良かった」です。
購入する前は車の知識もなく、故障したらどうしよう…という不安しかありませんでした。
しかし、1番大切なことは購入して乗ってみることです。
ワーゲンバスは多くの出会いや、経験を運んできてくれます。
こんな車は他にはなかなかありません。
かかるお金以上に、あなたの人生にとってかけがえのない経験をさせてくれることは間違いありません。
そしてこれは、ワーゲンバスに乗った人にしかわからないことなのです。
いつか乗ってみたい…そんな風に憧れている方は「いつか」ではなく「今すぐに」購入に向けて動き出すことをおすすめします。 後悔することはきっとないと思います。
以上、今回は僕が乗っているワーゲンバスについて紹介いたしました!


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