最近ではコロナウイルスの影響で、以前のように外出もできなくなり、豊かな自然に囲まれてアウトドアを楽しむ人が増えてきました。
一方で、キャンプ場は予約いっぱいになり、周囲の人との距離も近く、感染のリスクも高くなってしまう状況が生まれています。
そこで、自宅の庭で手軽にできるキャンプということで「庭キャンプ」を楽しむ人たちが増えてきました。
今回は、庭キャンプのメリット・デメリットや、庭キャンプを楽しむ際の注意点、おすすめグッズを紹介します。
庭キャンプのメリットとは
まず初めに、庭キャンプのメリットをご紹介します。
キャンプ場でのキャンプも楽しいですが、庭キャンプにはまた別の魅力があります。
キャンプ道具の積み込み、運搬がない

まずは、一番のメリットと言っても過言ではありませんよね。
「キャンプ道具の積み込みや運搬をする必要がない」というメリットです。
一般的なキャンプの場合、以下のように合計4回ものキャンプ道具の積み下ろし作業が発生します。
②キャンプ場についたら車から荷物を下ろす
③キャンプ終了後、車に荷物を積む
④車から家の中に荷物を下ろす
これは、キャンプ場で泊まらない場合の「デイキャンプ」でも、同じ作業が発生します。
筆者はいつも思うのですが、行く前のキャンプ道具の積み込みは楽しくて仕方ないのに、帰りはゆううつですよね。
特にデイキャンプの時は!
ですが庭キャンプの場合はキャンプ道具を庭に出すだけで、どうやってキャンプ道具を効率よく車に積み込むか、なんて考える必要はありません。
デイキャンプは、夕方には撤収しないといけませんが、庭キャンプは好きな時間までそのまま過ごせます。
荷物の積み下ろしの手間がなく、時間の許す限り楽しめるのが庭キャンプのメリットの一つです。
家の調理器具や設備を使える

自宅の庭で行うキャンプですから、家で使っている調理器具や設備がそのまま使えます。
例を挙げれば下記のようになります。
・野菜のカットや下ごしらえをキッチンで
・カセットボンベが無くなれば、ストックをすぐに出せる
キャンプ場で野菜のカットをしてもいいのですが、それなりに場所をとりますよね。
そのために、カット野菜を使ったり、自宅でカットしてからキャンプ場に持って行く人も多いでしょう。
庭キャンプでは、野菜が足りなくなったら、家の冷蔵庫を開けてすぐに切ることができます。
片付けも非常に楽チン。
使い終わった食器や調理器具は、そのままキッチンに持って行くことができます。
キャンプ場の洗い場の冷たい水で洗わなくてもいいのです。(お湯が出るところもありますが(^^;)
電源を使用できる

電源サイトを利用できるキャンプ場もありますが、そこまでの設備が整っていないキャンプ場もまだまだ多いです。
行きたいキャンプ場に、電源サイト設備が整っていればいいのですが、もしもなかった場合は、ポータブル電源を持っていく必要があります。
ですが庭キャンプの場合は、窓を開けて部屋の中のコンセントに延長コードをつなげば、そのまま外で使用することができます。
バーベキューだけでなく、ホットプレートも使うことができるので、料理の幅も広がりますよね。
ポータブルクーラーや電気毛布なども使用できるので、快適に庭キャンプを行うことができます。
予約不要で無料で気軽にできる
冒頭でも「キャンプ場はとても人気で~」とご紹介しましたが、本当に今予約を入れようと思っても、空いていないキャンプ場が多いです。
筆者もキャンプがしたくなり、キャンプ場を予約しようと電話しましたが、キャンセル待ちの状態でした(+_+)
キャンセルが出るかは当日までわからないという返答を貰い、そのままキャンセル待ちもせずに断念したことも何度かあります。
キャンプをしたいと思った時にできないってつらいですよね。
ですが庭キャンプならば、いつでも自分の好きな時にできるのです!
しかも無料で!
自宅の敷地内で行いますから、お金も予約も不要です。
忘れ物が無い
皆さん、キャンプ場に着いて忘れ物をすることってありませんか?
筆者か細かい調理器具やゴミ袋を始めとして、必ずと言っていいほど忘れ物をします。
庭キャンプならば、忘れ物の心配はありません。
家に入ってすぐに持ってくることができるので、安心してキャンプを楽しめます。
トイレに困らない

キャンプ場で一番困ることは、トイレではないでしょうか。
キレイに管理されているキャンプ場ならば、トイレも清潔に保たれトイレットペーパーが足りないと困ることはありません。(予備として持参しましょう)
ですが、そうでないキャンプ場の場合は、ちょっと入りたくないトイレや、キレイだけどトイレットペーパーが無くなったままのキャンプ場もあります。
何度も行っているキャンプ場ならば、様子もわかりますが、初めて行くキャンプ場は行ってみないとわからない部分もあり、結構ドキドキしてしまう事もあります。
バーベキューをすると楽しくて、ついついお酒もすすみトイレも近くなりますよね。
もしも、ちょっとトイレに難があるキャンプ場だったら、トイレに行きたくなくなってしまい、我慢してしまうこともあります。
ですが、庭キャンプの場合はそんな心配は不要なのです。
自宅のトイレを使えばいいのですから(^^)
庭キャンプのデメリット
今までメリットをご紹介してきましたが、ここからはデメリットをご紹介します。
庭キャンプは手軽にできますが、デメリットもあります。
庭が広くないとできない

ここが一番のデメリットかもしれません。
戸建てで「庭」が無いと、テントやタープを張ることはできません。
ましてや、マンションやアパートの場合は、残念ですがあきらめましょう。
マンションでも「ベランダが広い」からと、ベランダでバーベキューをしようと思う人もいるかもしれません。
ですが、マンションのベランダ部分は「占有ではあるが、共有部分」に当たるため、ほとんどのマンションでは火気の使用は禁じられています。
そのため、バーベキューはおろか喫煙まで禁じているマンションもあるのです。
ベランダの火気の使用に関しては、マンションの規約に記載されていますので、確認が必要です。
近所への配慮が必要

それなりの都市の場合は、隣家との距離は「数メートル」の場合が多いのではないでしょうか。
その場合は、ご近所への配慮が必要になってきます。
・声や音がうるさい
・風でススが飛んでくる
近所迷惑の原因となる要因は上記が挙げられます。
トラブルを避けるためには庭キャンプをする前に、ご近所さんに挨拶をしておいたり、しっかりと対策を行う必要があります。
「明日、庭でバーベキューをするので、臭いや煙などでご迷惑をかけるかもしれません。すみませんがよろしくお願いします。」
この一言を、ご近所さんに伝えておくだけで、ご近所の人たちも「じゃあ、明日は外に洗濯物を干すのを止めておこう」と思うことができます。
多少、声が響いたとしても「楽しそうだったね」と、寛容に受け止めてくれることが多いのです。
自宅は、生活の場です。
ご近所の人たちとも、引っ越さない限りお付き合いは続きます。
近隣の住人の人たちとのトラブルにならないように、挨拶はきちんとしておきましょう。
大自然の雰囲気を味わえない

庭キャンプは自宅の庭でするので、もしかしたら目の前に道路があるお宅もあるでしょう。
そのため、目の前を通行人がたくさん通ることもあるかもしれません。
この場合だと、大自然を味わうどころか「人目が気になって落ち着かない」ということになりそうですよね(^^;
この場合は、テントが張れるようなら、テントの後ろを道路側に向けて張りましょう。
そうすれば、外からの視界も少しはシャットアウトできます。
庭キャンプを楽しむポイント
上記で、メリット・デメリットをご紹介しました。
デメリットがあることは仕方がないのですが、デメリットをクリアできるなら、庭キャンプを最大限に楽しむことができますよ。
これから、庭キャンプを楽しむポイントをご紹介していきますね。
料理はいつものキャンプよりも本格的に!

キャンプで作るお料理って「マンネリ化」しませんか。
上記でも、少し触れましたが、キャンプ場に行く場合は、キャンプ道具を車に積み込む作業が必ず必要になります。
車に積み込めない道具は、泣く泣く持って行くのをあきらめる場合もありますよね。
庭キャンプならば、そのような道具たちも使うことができますよ(^^)
逆に「アウトドア用品を揃え始めたばかり」の場合もありますよね。
「調理するための道具が少なくて、バーベキューしかできない」という場合でも、自宅のキッチンに戻って、他の料理を作ることができます。
せっかくの庭キャンプですから、自宅のキッチンもフル活用して、いつもよりも豪華なキャンプ料理を楽しみましょう!
テントの装飾も楽しもう
インスタグラムやTwitterなどで、キャンプを楽しんでいる人たちは、テントを華やかに装飾していますよね。
テントとタープを張って、華やかにアウトドアグッズを並べている投稿もよく見かけます。
筆者は、それらの投稿を見るたびに「可愛い、キレイ。アウトドア用品に統一性があってスッキリしているし、センスがいいなぁ」と感心しています。
と、同時に「よく車に積み込めたなぁ、片付けるのが大変そう」という、余計なお世話と攻められそうなことも思ってしまいます(スミマセンm(__)m)。
装飾品は「車に入らないから」という理由で、除外されることも多いのではないかと推測します。
ですが、庭キャンプは車に積み込む必要が無いので、好きなだけ装飾品を飾ることができますよ。
子供たちと一緒に、テント装飾を楽しむなんてこともできますね。
庭キャンプを楽しむ際の注意点

メリットが多い庭キャンプですが、ここでも注意しておかないといけない点がありますので、ご紹介しておきます。
煙や騒音など近隣への配慮を行う
上記のデメリットとして「ご近所への配慮が必要」とご紹介しました。
ご近所への挨拶にくわえて、やはりできる限りの配慮はしていきましょう。
最近では煙の少ない炭がホームセンターやネットで販売されています。
実際に、筆者も使ったことがありますが、通常の炭よりも「煙」はあまり出ませんでした。
また、焼き物にはホットプレートやガス調理器具を使用するという方法もあります。
このように、煙や騒音など、周囲への配慮は最大限に行いましょう。
火の管理は特に注意!
「庭だけど、キャンプだから焚火がしたい。」と思う人もいるかもしれません。
ですが、庭での焚火は火事やトラブルの原因となるためオススメしません。
周囲に燃え移って火事を起こしたり、焚き火の煙をみて火事だと思う人もいるかもしれません。
立ち上がる炎と煙を見て「通報」された場合、消防車が出動する騒ぎになることもあります。
更に、軽犯罪法第1条9号の「建物・森林その他の燃えるような物の付近で火を焚き、又はガソリンその他引火しやすい物の付近で火気を用いた者(引用文:軽犯罪法1条9号)」に、引っかかる可能性もあります。
ご近所の人たちに迷惑と心配をかけないように、「焚火」は庭キャンプではやめましょう。
庭キャンプにおすすめのアイテム6選!
商品の中には、キャンプ場に持って行くことが難しいアウトドア用品もありますよね。
庭キャンプでは、そんな商品も使うことができますし、キャンプ場に行く前に上手に使えるか試したいという商品を試すこともできます。
いつものキャンプではなかなか持っていくことができないような商品の情報をまとめて紹介いたします。
デイツ:ハリケーンランタン「BEL050-BK-G」
ハリケーンランタンは炎の光で、テントサイトを優しくお洒落に照らしてくれます。
しかし、LEDランタンと比較すると明るさが弱くいため、キャンプには持っていきにくいという方もいると思います。
また、オイル漏れやガラスが割れる危険があるのもなかなか手が出にくい要因の一つです。
庭キャンプであればそんな心配はなく、簡単に庭の雰囲気を一気にオシャレに演出してくれるアイテムとなります。
庭キャンプをする場合には、ハリケーンランタンを使用して、いつものキャンプよりもオシャレに演出してみてはいかがでしょうか?
高さ | 約34㎝ |
最大幅 | 約20.4㎝ |
タンク径 | 約19.7㎝ |
重量 | 約0.94kg |
油壺 | 約930cc |
芯 | 21mm芯(7分芯) |
明るさ | 15Wの電球くらい |
燃焼時間 | 約27時間 |
注意 | タンクは密閉構造ではないので、オイル漏れに注意 |
尾山製作所(ONOE):Charcoal Smoker
屋外用の大型燻製機です。
かなり重量がありますので、庭に設置しておくタイプです。
これが、庭にあると「アウトドアの好きな家なのだな」とご近所さんに思われるでしょう。
大型の燻製機なので、大きな食材や一度にたくさんの薫製を作ることができます。
いろいろな食材の燻製に挑戦してみましょう。
サイズ | 49×46×110㎝ |
重量 | 14kg |
材質 | スチール |
Cshare:LEDソーラーストリングライト
こちらは、ソーラーパネル付きの装飾ライトです。
LEDライトですので、熱くなることもありません。
お昼にテントを張って装飾をつける時に、一緒にソーラーパネルも設置して6時間充電しておけば、日が落ちた時に自動でライトがつきます。
8時間の連続使用が可能で、防水仕様なので、急な雨でも安心です。
普段のキャンプとは一味ちがった装飾を楽しみましょう。
長さ | 7m |
点灯モード | 8種類 |
防水等級 | IP65 |
充電時間 | 6時間 |
点灯時間 | 8時間 |
ソーラーパネル電池 | 2V/100MA・変換効率17% |
コールマン:ダッチオーブン10インチ
ダッチオーブンは、アウトドアの華やかな主役でもありますよね。
ダッチオーブン一つで、「焼く・蒸す・炒める・煮る・揚げる」という5種類の調理に利用できます。
ダッチ〜オーブンは非常に重く、キャンプに持って行くのを断念している人もいるかもしれません。
鋳鉄のダッチオーブンは、蓄熱性と保温性に優れているため、料理も冷めにくく、さらに無水調理もできるので、うま味が凝縮した料理を作ることができます。
今回、ご紹介している「コールマンのダッチオーブン10インチ」は、シーズニングが要らないので初心者にも優しいダッチオーブンとなっています。
家族で贅沢なダッチオーブン料理に挑戦してみることをおすすめいたします。
サイズ | 約25×13㎝(内径23.5×11㎝) |
重量 | 約6kg |
材質 | 鋳鉄・他 |
付属品 | リッドリフター・収納ケース |
ロゴス:取っ手がとれるスキレット
スキレットとしては、めずらしい商品を見つけたのでご紹介しますね。
ロゴスより発売されている「取っ手が取れるスキレット」です。
スキレットも「鋳鉄」で出来ている商品が多いので、持ち手が固定されているスキレットが多いのですが、こちらは取っ手を付け替えることができます。
取っ手を外すことができるので、コンパクトに収納することができます。
更に、取っ手を外すことができるので、オーブンでも使用が可能です。
キャンプだけでなく、普段のお料理にも使える商品です。
サイズ | Medium約直径22㎝ |
素材 | 鋳鉄 |
煙の少ない炭「炭魂 大黒オガ備長炭一級品 長時間燃焼 10kg」
上記で、「近隣の人たちに迷惑をかけないように」と紹介しましたので、筆者が使ったことのあるこの炭をご紹介します。
筆者も、七輪を使ってバーベキューをすることがありますが、近隣の家に煙でご迷惑をかけたくなかったので、この炭を使いました。
正直に言いますと、なかなか火が着きにくいです。
この炭だけでは火が着きにくいので、他の木炭とも併用して使用しました。
ですが、火が着くと火の持ちがとても良く2~3時間ほど持続しました。(併用した炭は先に燃え尽きました)
そして、煙の量も木炭よりも少なかったです。
大型のバーベキューコンロには、木炭の方がオススメですが、煙が少ないという点では、こちらのオガ炭をオススメします。
まとめ

庭キャンプのメリット・デメリットと、庭キャンプを楽しむポイントや注意点、おすすめグッズを紹介しました。
庭キャンプは、デメリットもありますがメリットもたくさんあります。
・キャンプ場に行けない代わりに庭で楽しむ
・新しいアウトドアグッズを試しに庭で使ってみる
庭は家に近い場所ですので、火災のリスクも増えてきます。
近隣への配慮を忘れずに、火の管理を徹底して楽しみましょうね。