今回はLACITA(ラ・チタ)の「エナーボックス 」の実機を入手したので、そのスペックや実際に使用した感想を紹介いたします。
合わせて、同程度の電気容量を持つsuaokiの人気ポータブル電源PS5Bとの比較も行います。
「車中泊やキャンプ用にポータブル電源を購入したいけど、どれを購入すれば良いのかわからない…」
そんな悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。
LATICA エナーボックス【120000mAh/444Wh】とは?

エナーボックスとは国産メーカーであるLATICA(ラ・チタ)が製造しているポータブル電源です。
キャンプや車中泊人気、防災需要の高まりから、LATICA(ラ・チタ)が2018年の9月にポータブル電源エナーボックスをリリースしました。
その機能性が話題となり、徐々に人気が高まってきているポータブル電源です。
LACITA(ラ・チタ) エナーボックス【120000mAh/444Wh】のスペック詳細

それではLACITA(ラ・チタ)エナーボックスのスペック詳細を紹介いたいます。
セット内容

・ACアダプター
・アクセサリーソケット充電器
セット内容は上の通りで、本体充電用のACアダプターとシガーソケットから充電できるアクセサリーソケットが付属しています。
電気容量
LACITA(ラ・チタ)エナーボックスの電気容量は「12000mAh/444Wh」となっています。
現在は数多くのポータブル電源が発売されていますが、エナーボックスは中容量クラスのモデルで、初めてポータブル電源を購入する方にちょうど良い電気容量です。
この電気容量がどれほどの家電製品を使用できるかの目安は下記の通りとなっています。

車中泊やキャンプなどのアウトドアシーンで使用する場合は2〜3日程度の使用が目安となっています。

また、エナーボックスは電気の変換効率が良く、電気の使用可能容量が多いとメーカーが表記しています。
ユウイチロウ
サイズ・重量

サイズは横30.3×奥13.4×高さ18.4cmで、重量は5kgとなっています。


持った時のサイズ感は上の通りで、電気容量の割には比較的コンパクトな印象を受けました。
重量も5kgなので、片手で楽に持てる重さで、アウトドアシーンでも持ち運びやすいモデルとなっています。
登山やハイキングなどの長距離の持ち運びには適していませんが、車中泊やオートキャンプではちょうど良いサイズ感と重量です。
コンパクトで持ち運びもできるので数日間のキャンプに適しています!
バンくん
出力ポート



・USBポート×3
・シガーソケット×1
出力ポート数は上記の通りで合計7口搭載されています。
AC(家庭用電源)ポートの出力は400Wとなっており、ドライヤーや電子レンジなどの消費電力の大きい家電製品は使用することができません。
スマートフォンやノートパソコンの充電、電気毛布やLEDライトなどは通常通り使用することが可能です。
USB出力は最大10.5W、シガーソケット出力は最大110Wとなっています。
最近ではUSB Type-CやQC(急速充電USB)を搭載しているモデルも出ているため、それと比較すると特に優れたポート構成と言う訳ではありません。
また、出力に関しても同程度の電気容量でも高出力でドライヤーも使用できるモデルもあるため、平均的な出力となっています。
ユウイチロウ
入力規格

充電方法はACアダプター、シガーソケット、ソーラーパネルの3通りが挙げられます。

充電方法は簡単で、ACアダプターを本体に接続して、コンセントに差し込むだけです。
フル充電にかかる時間としては約7時間となっています。
最近は高速充電で2時間程度でフル充電できるモデルもあるので、少し長く感じてしまうね…
バンくん

シガーソケットからの充電も可能で、車を走行しながらの充電も可能です。
車中泊や旅行での使用を考えている方には嬉しい機能となっています。
また、LACITA(ラ・チタ)からはソーラーパネルも発売されており、ソーラー発電による充電も可能となっています。
発電容量は81Wなので、フル充電には時間がかかりますが、電源が確保できないシーンでの使用を考えている方はおすすめの充電方法です。
LATICAポータブル電源エナーボックスを人気ポータブル電源と徹底比較!

そこで、今回はLATICAポータブル電源「エナーボックス」とsuaoki製の人気ポータブル電源「PS5B」を徹底比較いたします。
ポータブル電源選びで重要視される7つのポイントを検証いたします。
電気容量

まずはじめにポータブル電源の購入において最も重要視される「電池容量」を比較いたします。
電池容量はワット時定格量である「Wh(ワットアワー)」という単位で表されます。
つまりWhの値が大きい方が多くの電力を使用することができるのです。
下記の数字が、それぞれメーカーが発表している値です。
・PS5B:400Wh
この数値を比較すると「電池容量」に関してはエナーボックスの方が高いことがわかります。
また、エナーボックスは蓄えた電力を使用する電気(AC電源)への変換効率(DC-AC変換効率)も高いため、使用できる電気の量はエナーボックスの方が高いことがわかります。
価格

価格はポータブル電源の購入しやすさを決定する大きな要因です。
また、電気容量1Whあたりの価格を計算することで、そのポータブル電源のコストパフォーマンスの目安となります。
それぞれのポータブル電源の価格と1Whあたりの価格は以下の通りです。
・PS5B:41,980円 1Whあたりの価格105円
価格に関してはPS5Bの方が13,800円ほど安く、購入しやすくなっています。
また、1Whあたりの価格を比較してもPS5Bの方が30円近く安くなっているのでコストパフォーマンスが優れていることがわかります。
重量・大きさ


ポータブル電源を持ち運んで使用する機会が多い方にとっては、重量や大きさもも重要な要素となります。
上の写真が実機を比較したもので、エナーボックスの方がひとまわり小さく、コンパクトであることがわかります。
下記が2種類の比較データです。
・PS5B:重量5.6kg 大きさ横233mm×奥148mm×高237mm
重量に関しては、エナーボックスがPS5Bよりも約600g軽いという結果になりました。
サイズに関してはエナーボックスが横長、PS5Bが縦長とうい特徴がありますが、体積の値はエナーボックスの方がコンパクトであることがわかりました。
重量、サイズ共にエナーボックスの方が優れていることがわかりました。
ポート数

次にポート数を比較します。
ポート数は同時に充電できる電子機器の数や種類を左右する重要な要因です。
どのような電子機器を使用するかを考え、ポータブル電源を選びましょう。
・PS5B:AC電源×2、USBポート×4、DC×2、シガーソケット×1、ジャンプスターター×1
ポートの総数に関してはPS5Bの方が、数・種類共に多い結果となりました。
しかし、エナーボックスは使用する機会が最も多いACポートの数が3つ搭載されているため、使い勝手としては、ほぼ同程度とも考えられます、
安全性
ポータブル電源は発火や爆発の原因となりうるため、安全性の考慮にいれるべきです。
エナーボックスは独自のバッテリーコントロールシステムを採用し、BMSとMCUの両方を搭載することで世界最先端の安全性を確保しています。
日本の電気用品安全規格にも合格しており、安全性においては申し分ないことがわかります。
次にsuaokiのPS5Bですが、こちらの製品は以前、発火の危険性があることからリコールにかけられたことがあります。
しかし、現在は改善され電気用品安全法検査を合格しているため、問題はありませんが、ややマイナスのイメージを持ってしまいます。
両者を比較すると、エナーボックスは国産メーカーでもあり、バッテリーの発熱コントロールも優れているため安全性と信頼性は高いと考えられます。
比較結果まとめ
名称 | エナーボックス | PS5B | 優秀な商品 |
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電池容量 | 444Wh | 400Wh | エナーボックス |
価格 | 59,800円 | 41,980円 | PS5B |
重量・大きさ | 重量5.0kg 303mm×134mm×184mm | 重量5.6kg 233mm×148mm×237mm | エナーボックス |
ポート数 | AC電源×3 USBポート×3 シガーソケット×1 | AC電源×2 USBポート×4 DC×2 シガーソケット×1 ジャンプスターター×1 | PS5B |
ソーラー発電 | 可能 | 可能 | – |
安全性 | 問題なし | 問題なし | エナーボックス |
LATICA ポータブル電源エナーボックス444Whはこんな人におすすめ

比較結果から、それぞれのポータブル電源にメリット、デメリットがあることがわかりました。
エナーボックスはPS5Bと比較して「電池容量・重量・大きさ・安全性」の面で優れていることがわかりました。
この結果より、エナーボックスは以下のような人に向いていることがわかります。
・持ち運ぶ機会が多い人
・安全性を重要視する人
【まとめ】LACITA(ラ・チタ)エナーボックスは買い!?

以上、今回はLACITA(ラ・チタ)エナーボックスのスペックや実際に使用した様子を紹介いたしました。
結局、このポータブル電源は買いなのか?と疑問に思う方もいると思いますが、個人的な考えとしては「2020年9月現在はもっと優れているモデルが存在するため、買わない」と言う結論に至りました。
少し前までは購入しても良いかと考えることがありましたが、ここ最近でポータブル電源進化が進み、RIVER600MAXやR500といった価格やスペックで優れているモデルも発売されています。
そのため、僕はそちらのモデルを購入すると思います。
同程度の電気容量・価格帯で優れたスペックを持つポータブル電源は下記の記事をご覧ください↓↓↓



