バッテリーが上がったときに電力を補充しエンジンをかけられるようにしてくれるジャンプスターター。ロードサービスを長時間待つことなく、バッテリーを復旧できる便利なアイテムです。
近ごろは、緊急時だけでなくモバイルバッテリーとして使用できるモデルも多く販売されています。さらにコンパクトで軽量なアイテムや安価なモデルも増えています。
とはいっても「製品が多すぎてどれを選んだらよいかわからない」と思っていませんか?
そこで今回の記事では、ジャンプスターターの選び方、プロ用のおすすめのモデルなどを紹介いたします。
この記事を参考にすれば、用途に合ったジャンプスターターが見つかるでしょう!
ジャンプスターターの使い方
実際にジャンプスターターU10を使用して、ジャンプスタート方法を解説いたします。
ジャンプスタートの方法は非常に簡単で、大きく3つのステップとなっています。
①バッテリー残量が50%以上あるかを確認する

まず初めに、電池残量が50%以上あるかを確認しましょう。
基本的に放置していてもすぐに充電が減るということはありませんが、いざという時に備えて月1回程度は充電残量の確認や、充電を行うことをおすすめいたします。
②クランプとバッテリーを接続しエンジンをかける

赤のクリップを救護車の+端子に繋いだ後、黒のクリップを−端子に接続します。
しっかりと接続されていることを確認したら車のエンジンをかけます。
③取り外す

始動後はクリップと本体をバッテリー外して終了です。
クリップを外す際は黒のクリップから先に外しましょう。
ジャンプスターターを使用すると、難しい知識は一切必要とせず、初めての方でも簡単にエンジンをかけることができます。
ジャンプスターターの選び方
次に適切なジャンプスターター を選ぶ上で、重要となる基準を紹介いたします。
選び方を間違ってしまうと、最悪の場合エンジンをかけられないという事態もあり得ますので注意してください。
瞬間最大出力(A)

ジャンプスターターを選ぶ際にまず初めに確認しなければいけないのが「瞬間最大出力(A)」です。
瞬間最大出力(A)は「始動性能」に影響し、この値が小さいとセルモーターを回すことができず、エンジンの始動を行うことができません。
suaoki製のジャンプスターターは瞬間最大出力が400〜2500Aと幅広いラインナップが揃っています。
どれを選べば良いかわからない方は、最大出力毎にどの程度のエンジンを動かすことができるかをまとめたので参考にしてください。
・600〜800A:12Vガソリン車6.0L、ディーゼル車3.0〜5.0L
・1000〜1200A:12Vガソリン車7.0L、ディーゼル車5.0L
・1500A:全ての12Vガソリン、ディーゼル車6.5L
・2000A:全ての12Vガソリン、ディーゼル車8.0L
・2500A:全ての12Vガソリン、ディーゼル車8.5L
400Aだと軽自動車や、エンジンが暖まった状態での中排気量車の始動が目安になってくるため、一般的な12Vの中排気量の車のエンジンの始動を行いたい場合は余裕を持って600A以上のものを選ぶことをおすすめします。
また、排気量の大きい車に乗っている方や、ディーゼル車に乗っている方は特に注意してモデルを選ぶ必要があります。
電気容量(mAh、Wh)で選ぶ

電気容量はmAhまたはWhで表記され、値が大きいほど電気容量が多いということです。
電気容量は「ジャンプスタートできる回数」と「バッテリーの持ち」に影響します。
また、モバイルバッテリーとして使用する場合は「スマートフォンなどの電子機器の充電回数」に影響します。
電気容量が少ないと、いざ使用する時に電池残量が少なく、ジャンプスタートを行うことができないという自体が発生する恐れがあります。
また、1発で始動しない場合もあるため、電気容量が大きいと何度も挑戦することができて安心です。
目安で8000mAhで満充電で2回程度のジャンプスタートを行うことが可能です。
大きさや重量で選ぶ

ジャンプスターター を選ぶ上で大きさや重量も基準の一つとなります。
特にモバイルバッテリーとしても使用しようと考えている方にとっては、小型軽量で持ち運びがしやすいモデルがおすすめです。
主な使用用途から、大きさや重量も考慮に入れて商品を選びましょう。
その他機能で選ぶ

ジャンプスターターはモバイルバッテリーとして使用できたり、LEDライトが搭載されているモデルもあります。
モバイルバッテリーとして使用する際は、モデルによって出力ポートの種類や数が異なり、使い勝手に影響します。
日常ではモバイルバッテリーをメインにしようと考えている方は出力ポート数が多いモデルをおすすめします。
また、夜間の作業時にはLEDが活躍します。
暗い場所でのジャンプスタートは思いがけない危険が潜んでいる可能性があるため、嬉しい機能です。
基本的にはsuaoki製のジャンプスターター には全てLEDライトが搭載されています。
他には、軽いパンクや空気漏れに対応できるコンプレッサー機能がついたものや、コンパス機能が搭載されたモデルもあります。
自身が主に使用するシーンを考慮に入れてベストなモデルを選びましょう。
最強のジャンプスターターはどれ!?おすすめのモデル10選を紹介!
ではさっそく、おすすめのジャンプスターター10選を紹介します。
それぞれの特徴を理解しあなたの用途に合ったジャンプスターターを見つけましょう!
HITACHI(日立)

安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を採用した日立のジャンプスターター。
12V4L以下のガソリン車と12V3L以下のディーゼル車に対応。防水・防塵対策も優れているため天候に左右されることがありません。また、9つの保護機能が搭載されているため、安心して使用できます。
容量 | 16000mAh |
電池の種類 | リン酸鉄リチウムイオン |
対応車両 | 12V4L以下のガソリン車、12V3L以下のディーゼル車 |
重量 | 1.6 ㎏ |
その他の使い方 | モバイルバッテリー、LEDライト |
GOOLOO

コンパクトで軽量なので持ち運びしやすい!10000mAhと大容量。フル充電なら約20回使用できます。また、USB充電とシガー充電と2種類の充電方法が選べるうえに、モバイルバッテリーとして使えるのも魅力。アウトドアや車中泊などあらゆるシーンで活躍します。
容量 | 10000mAh |
電池の種類 | リチウムポリマー |
対応車両 | 12V |
重量 | 350g |
その他の使い方 | モバイルバッテリー、LEDライト |
meltec(メルテック)

約300回繰り返し使えるジャンプスターター!いろんな車種に対応しています。短絡保護・逆接保護・逆流防止機能がバッテリーを保護。また、USBポートを搭載しているためスマホやタブレットなどの充電もできます。
容量 | 4400mAh |
電池の種類 | リチウムイオン |
対応車両 | DC12V660㏄~DC12V5000㏄、ディーゼル車3000ccまで |
重量 | 1.4kg |
その他の使い方 | モバイルバッテリー、LEDライト |
Gfoxmall

さまざまな種類の安全規格に合格したジャンプスターター。
最大電流は800A、バッテリー容量も26000mAhと大容量で非常時にも大活躍!
また、逆接続などの誤操作をしたときに安全装置が作動するため故障や事故の心配も不要です。
容量 | 26000mAh |
電池の種類 | リチウムイオン |
対応車両 | 12v、24v |
重量 | 2.39kg |
その他の使い方 | モバイルバッテリー、LEDライト |
Finebeam(ファインビーム)

4500mAhの大容量なのに軽量でコンパクト!大型バッテリーに使用できるのが魅力です。対応車両が幅広く、この一台さえあればどんなバッテリーのトラブルが起きても安心!USBを繋げるとスマホやタブレットの充電も行えるためマルチな対応が可能です。
容量 | 45000mAh |
電池の種類 | リチウムイオン |
対応車両 | 12v、24v |
重量 | 2250g |
その他の使い方 | モバイルバッテリー |
Arteck

12Vバッテリー対応のジャンプスターター。ピーク時の電力が800Aで、離れた電子主回路を最大20回までクラッキング可能!
スマホやタブレット、カメラ、ゲーム機などの充電にも最適です。また、120時間以上持続するLEDライトを搭載しているため災害対策にもなります。
容量 | 8000mAh |
電池の種類 | リチウムイオン |
対応車両 | 12v |
重量 | 680 g |
その他の使い方 | モバイルバッテリー、LEDライト |
アイデンティティー

液晶ディスプレイがとても見やすく、1%単位で充電残量の確認ができます。
LEDライトを搭載しており夜間のチャージ作業もらくらく。さらに3つのステップでかんたんに使える手軽さもgood!
容量 | 13600mAh |
電池の種類 | リチウムポリマー |
対応車両 | ガソリン車5.0Lまで、ディーゼル車3.0Lまで |
重量 | 440g |
その他の使い方 | LEDライト、USB充電 |
明誠

IP66相当の防塵防水性能を備えているため寒冷地でも安心!
Quick Charge3.0対応USBポートを搭載しており、普段はモバイルバッテリーとして使えます。防水性能に優れ、急速充電対応ができるアイテムをお探しの方におすすめです。
容量 | 10000mAh |
電池の種類 | リチウムポリマー |
対応車両 | ガソリン車4.0Lまで、ディーゼル車2.0Lまで |
重量 | ー |
その他の使い方 | LEDライト、USB充電 |
YABER

一般的なエンジンスターターより耐衝撃性が高いのが特徴!
防水防塵レベルは世界ではじめてのIP68に達しており防水レベルが高く、大雨の日の使用だけでなく水中照明にも使えます。初心者でも安全に使用可能です。緊急時の水中照明、注意喚起、救援要請などの状況にも大活躍。
容量 | 20000mAh |
電池の種類 | リチウムバッテリー |
対応車両 | 12Vガソリン車、最大7.0Lの12Vディーゼル車 |
重量 | 790g |
その他の使い方 | LEDライト、USB充電 |
Anker

接続防止機能や温度管理システム機能を搭載!
6Lまでのガソリンエンジン車だけでなく、3Lまでのディーゼル車も対応可能。1回の充電で約15回使えます。クランプをバッテリーに接続するだけで、車のバッテリーの状態を確認することができる便利機能も付いています。
容量 | 8000mAh |
電池の種類 | リチウムイオン |
対応車両 | 6Lまでのガソリンエンジン車、3Lまでのディーゼル車 |
重量 | 約378g |
その他の使い方 | LEDライト、USB充電 |
いざという時のためにジャンプスターターを備えておきましょう!
今回は、ジャンプスターターの選び方や、おすすめ人気メーカープロ用をご紹介しました。
従来のジャンプスターターは、ほぼ業務用しか販売されていませんでした。
しかし、近年は小型で持ち運びしやすく価格も手頃なモデルも販売されるように。さらに、ジャンプスターターとしてだけでなくLEDライト、スマホを充電する機能がついていたりと、便利で使い勝手がよい機能を搭載したモデルも増えています。
ジャンプスターターは常に使うものではないため充電を忘れがちになります。長期間置いたままにしておくと放電するため、いざ使いたいときに残量がなく使えないといったことも。そのため定期的に充電しておくことが大切です。
この機会に、あなたの車に適合したジャンプスターターを見つけていざという時に備えておきましょう。

