年々、暑さが厳しい夏になっているため「熱中症対策」は、必須のものとなってきました。
ですが、ご自宅の構造的に家庭用クーラーの設置が難しい人や、扇風機だけでは涼しさを得ることが難しいという人も多いと思います。
そこで、最近注目を浴びている冷房器具の一つとして「スポットクーラー」があります。
アウトドアや車中泊をしている人ならば、手軽に持ち運びができる「ポータブルクーラー」の一種としてもおなじみでしょう。
スポットクーラーは、アウトドアでももちろん利用できますが、室内での利用を想定している室内用(家庭用)のスポットクーラーもあります。
・スポットクーラーってなに?
・スポットクーラーを買う時どこを見ればいいの?
・おすすめのスポットクーラーってどんなの?
という疑問を解消できるように、家庭用スポットクーラーとはどんなものなのかや、選び方・家庭用におすすめのスポットクーラーをランキング形式で紹介していきます。
スポットクーラーとは?

スポットクーラーは、「ポータブルクーラー」とも呼ばれ、持ち運びや移動が可能な冷房器具です。
スポットクーラーの中でも有名な商品は「カンゲキくん」ですね。
筆者も過去にレビューしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

今回は、家庭用として室内で使用することを想定しているスポットクーラーの紹介をしますので、カンゲキくんの紹介は割愛させていただきますm(__)m
スポットクーラーの構造は、基本的に、室内の壁に取り付ける「エアコン」とほぼ同じです。
室内の壁に設置するエアコンは、室内機と室外機を設置しますが、スポットクーラーは、室内機と室外機が一体化したクーラーです。
エアコンとの違いは下記のようになります。
【エアコンとスポットクーラーの違い】
エアコン | スポットクーラー | |
工事 | 必要 | 不要 |
移動 | 不可 | 可能 |
音 | 比較的静か | 室外機と一体型のため大きい |
重量 | 壁に設置のため気にならない | 10kgを超える物が多い |
スポットクーラーは、エアコンが設置できない部屋にも設置することができるので、室内だけでなく「野外・車内」と幅広く利用することが可能です。
家庭用のエアコンと構造がよく似ているため、タンクに水を入れて涼しさを得られる「冷風扇」よりも涼しさを感じることができます。
ただしスポットクーラーは、排熱ダクトを使用して室外に熱を放出することで室温が下がります。
そのため、排熱ダクトの設置ができない窓のないお部屋での使用では、室内に熱がこもり涼しさを得ることができませんので注意が必要です。
家庭用スポットクーラーの選び方
家庭用スポットクーラーの選び方で、特に見逃してはいけないポイントを紹介していきます。
壁に設置するエアコンに比べれば、本体代や工事費がかからない分リーズナブルですが、それなりのお値段がしますので、しっかり確認をして検討してみてください。
電圧の違い
スポットクーラーには、室内で使用することが想定された「家庭用」と、室外での使用が想定された「業務用」があります。
家庭用のスポットクーラーは、家庭用のコンセントを使用することが想定されているため「100V」の電圧の製品が多いです。
それに対し業務用のスポットクーラーは、野外での使用が想定されているため、電圧も「200V」対応と強力のものが多いです。
エアコンを設置する場合でも、「200V」対応の商品は、「電気工事」が必要になります。
すでに「電気工事」を済ませ、ご自宅のコンセントが200V対応の場合は、業務用のパワフルなスポットクーラーでもよいかもしれません。
スポットクーラーを購入する場合は、対応している「電圧」もしっかり確認して「家庭用」の製品を購入しましょう。
冷房の能力
スポットクーラーによっては、冷房能力に違いがあります。
もちろん使用する環境によっての違いもありますが、スポットクーラーの性能としての、能力の目安は「KW値」で表示されます。
このKW値が高いほど、冷房の性能が高くなります。
家庭用のKW値の目安は上限で「2KW台」が一般的と言われています。(これ以上の数値は「業務用」)
「涼しさ」を重視する場合は、この数値も視野に入れて、検討してみてください。
本体のサイズ
室内の壁に固定する「クーラー」とは違い、スポットクーラーは「移動できる」ことが強みです。
ですが、片手で簡単に移動できる「ポータブルクーラー」とは違い、重量も軽くても10kgを超えるものがほとんどです。(重いものは40kgを超えるものもあります。)
そのため、本体のサイズもそれなりの大きさになります。
購入するときは、本体のサイズと設置場所の寸法だけでなく、収納場所のサイズの確認が必要です。
そして、本体サイズとともに視野に入れておきたいのが「キャスター」です。
キャスターがあれば、バリアフリーの家の場合の使用ならば部屋間の移動も楽ですね。
ですが、キャスターがついていない場合は、部屋間の移動だけでなく、近くに移動させることも、難しいかもしれません。
そのため、室内を移動させることができる「キャスターの有無」は、確認しておいた方がいいでしょう。
キャスターがあれば、室内の移動だけでなく「収納場所への移動」も楽に行うことができます。
室内で場所を決めて使用する場合でも、収納するための移動は不可欠ですので、本体サイズだけでなく「キャスターの有無」も考慮しておきましょう。
排熱ダクトの有無
スポットクーラーは、部屋に取り付けるクーラーとは違い「室外機」が一体化している構造になっています。
そのため、前面から冷風が出て、後方から温風が排出されます。
そのため、締め切った室内で使用する場合、温風を逃す「排熱ダクト」が付属している商品が望ましいです。
ノンドレンタイプ
空気を冷却する際に付着する水滴を「ドレン水」と言います。
家庭用のスポットクーラーは、このドレン水をタンクに貯めて捨てるタイプと、排気と一緒に水分を排出するノンドレンタイプがあります。
排水処理が楽なのは「ノンドレンタイプ」の方なので、できれば楽な方を選んだ方がいいでしょう。
機能
最近のスポットクーラーには、様々な機能がついています。
その中でも、注目しておきたい機能は「除湿(ドライ)機能」です。
日本は、梅雨の時期だけでなく年中湿度が高いです。
スポットクーラーは「涼しさ」を重視する製品ですが、湿気がこもりやすい場所で使用することも考えて「除湿機能」はついていてほしい機能です。
ただし、この除湿機能で発生した水は「タンクに貯めて、自分で処理が必要」な商品もありますので、排水処理の方法も併せて確認しましょう。
おすすめの家庭用スポットクーラーランキング
業務用やアウトドアではなく、家庭用のスポットクーラーで、筆者がおすすめする商品をランキング形式でご紹介します。
今回、 注目しているポイントは「コンパクトさ・手軽さ」です。
それぞれ家庭用スポットクーラーを、使用する環境は違うでしょう。
とても広いリビングに設置する場合では、冷房能力を考えなければなりません。
ですが、エアコンの取付ができない環境(賃貸物件)の場合は、単身の人であれば「ワンルーム」にお住いの人も多いでしょう。
お部屋の広さを変えることはできませんので、スポットクーラーを設置しても「圧迫感」を感じさせないコンパクトさも大切ではないかと考えました。
皆さんの使用環境に併せて、購入する時の参考にしてみてくださいね。
第5位【トヨトミ】スポット冷暖エアコンTAD-22LW

こちらも暖房が使用できるので、1年中の使用が可能なスポットクーラーです。
吸い込み口に抗菌フィルターが設置してあるので、清潔に保てます。
とてもシンプルな見た目なので、お部屋に設置していても違和感がありません。
ノンドレン方式のスポットクーラーなので、排水処理が楽な製品です。
サイズ | 44×32×69cm |
重量 | 約26kg |
機能 | 冷風・温風・ドライ・送風 |
電圧 | 100V |
冷房機能 | 2.0/2.2KW |
付属品 | 本体取付用部品セット(活性炭フィルター・排気ダクト・吸気ダクト・排水ホース・ダクトエンド2個・ダクトエンドK2個)・窓パネルセット(窓パネルA/B・上下レール2個・給俳口2個・キャップ2個・固定長ネジ12本・固定短ネジ2本)・リモコン・取扱説明書 |
第4位【広電】移動式エアコンKEP201RH

冷風だけでなく「温風・除湿」機能もついているスポットクーラーです。
そのため、肌寒い季節にも使用することができるので、マルチなスポットクーラーとも言えます。
チャイルドロックもついているので、お子様がいるご家庭でも安心して利用できますよ。
冷風・除湿を使用するときに発生するドレン水を、排熱と一緒に排出してくれるノンドレン方式なので、こちらも排水処理がとても楽な製品です。
サイズ | 約35×34.8×70.1cm |
重量 | 約22kg |
機能 | 冷風・温風・除湿・送風モード・スリープ機能(12時間後に自動停止)・チャイルドロック |
電圧 | 100V |
冷房能力 | 約1.8/2.0KW |
付属品 | 取扱説明書・リモコン・ドレンホース・排気ダクト・窓パネルA/B/C・ダクトエンドA/B・レール用アタッチメント×2・蝶ナット×2・ボルト×2・ワッシャー×2・タッピングネジ×4 |
第3位【Hisense(ハイセンス)】移動式エアコンHPAC-22D

キャスター付きのスリムなボディのスポットクーラーです。
地球の環境にも優しい「R32冷媒」が採用されています。
排水ホースが不要のノンドレンタイプなので、排水処理もとても楽です。
サポートセンターも年中無休で対応してくれるので、購入後も安心ですね。
※受付時間:9:00~18:00(土日祝は受付のみ)
サイズ | 33×30×67cm |
重量 | 30kg |
機能 | 冷風・おやすみモード(8時間後に自動オフ)・タイマー |
電圧 | 100V |
冷房能力 | 2.0/2.2KW |
付属品 | リモコン・窓パネル・排気ダクト・取扱説明書 |
第2位【ナカトミ(NAKATOMI) 】移動式エアコンMAC-20

こちらもナカトミのスポットクーラーです。
付属している「窓パネル」に排熱ダクトを設置すれば、熱を室外に逃がすことができます。ダクトを外してスポットクーラーとしても使用可能です。
ノンドレン構造のスポットクーラーなので、水の処理も楽にできます。
重量が22kgと重いので、持ち上げての移動は厳しいかもしれませんがキャスターがついているので、室内での移動は問題ありません。
サイズ | 37×34.5×70.5cm |
重量 | 22kg |
機能 | 冷風・除湿・送風・タイマー(1時間ごとに設定可能) |
電圧 | 100V |
冷房能力 | 2.0/2.3KW |
付属品 | リモコン・排熱ダクト(0.3~1.2m)・排熱ダクト用本体側継手・窓パネル・窓パネル用キャップ |
第1位【ナカトミ(NAKATOMI)】移動式エアコンMAC-10C

ナカトミの移動式エアコン(スポットクーラー)です。
この商品のおすすめポイントは、なんといっても「重量が13kg」と、女性でも持ち運べる重さのコンパクトなスポットクーラーです。
キャスターもついているので、移動も楽ですし、この重さならば「持ち運んで部屋を移動」することもできます。
※以前の記事で「ナカトミのMAC-10」という商品を紹介しましたが、こちらにはキャスターがついていません。購入するときは、よく確認しておいてください。
サイズ | 29.5×29.5×45.5cm |
重量 | 13kg |
機能 | 冷風・送風・除湿機能・ダクト(冷風口・排熱口どちらにも取付可能)・満水検知機能 |
電圧 | 100V |
冷房能力 | 0.41/0.43KW |
タンク容量 | 0.75L |
スポットクーラーで夏を快適に乗り切りましょう!
今回は、家庭用スポットクーラーとはどんなものなのかや、選び方・家庭用におすすめのスポットクーラーをランキング形式で紹介していきました。
スポットクーラーは、ポータブルクーラーの中でも重さがあるので、気軽に持ち運べるものではありませんが、家庭用エアコンに次ぐ涼しさを感じられる冷房器具です。
エアコンを購入する場合よりも、本体価格や工事費がかからない点でも、とてもおすすめの冷房器具です。
購入するにあたり、抑えておきたいポイントの確認も忘れずにしておきましょう。
家庭用のエアコンの導入が難しい場合には、このスポットクーラーの設置を検討してみてくださいね。
スポットクーラーよりも小型のポータブルクーラーをお探しの方は以下の記事がおすすめです↓↓↓
