防寒対策の一つとして最近は電熱ベスト(ヒーターベスト)が注目されています。
しかし、バッテリーは別売の電熱ベストが多く、購入したはいいものの「どのバッテリーを選んだら良いかわからない…」という方も多いと思います。
そこで今回は電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリー10選とモバイルバッテリーの選び方、電熱ベストにおすすめの出力なども紹介いたします。
あわせて電気容量によって何時間電熱ベストを使用することができるのかも検証し、解説いたします。
「電熱ベストで手持ちのモバイルバッテリーが使えなかった」
「電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリーを知りたい」
「長時間使用するにはどのくらいの電気容量が必要なのか知りたい」
そんな方は今回の記事を参考にしてください。
電熱ベスト(ヒーターベスト)で手持ちのモバイルバッテリーが使えない?バッテリーの互換性は要チェック

電熱ベスト(ヒーターベスト)には、専用バッテリーで作動するタイプと市販のモバイルバッテリーで作動するタイプがあります。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
専用と市販バッテリーのメリット・デメリット
専用バッテリーで作動する電熱ベストのメリットは、互換性のあるバッテリーを探す手間がない点です。
電熱ベストに最適なバッテリーがすでに用意されているので、安心して使えます。
デメリットとしては、使いたい容量のバッテリーが使えなかったり、バッテリー自体の価格が高めだったりするといった点が挙げられます。
一方で、市販のモバイルバッテリーで作動する電熱ベストは、手持ちのバッテリーを使うことができ、電熱ベスト用のバッテリーを別途購入する必要がありません。
大容量のバッテリーを用意すれば、長時間の使用も可能になります。
また専用バッテリーに比べると、市販のモバイルバッテリーの方が安価なのもメリットの1つです。
しかし、使う製品の電圧や接続プラグの形状によっては使えないバッテリーもあるため、バッテリーの互換性を自分でチェックしなければなりません。
接続プラグの形状をチェック

接続プラグがUSBではなく、市販のモバイルバッテリーを接続できない電熱ベストもあります。
例えばワークマンの電熱ベストは非常に人気ですが、接続プラグの形状がUSBでないため、市販のモバイルバッテリーと互換性がありません。
専用バッテリーで作動しますが、バッテリー自体も5,000円近くするため、「手持ちのバッテリーが使えればいいのに」と思う方も多いのではないでしょうか。
USBではない接続プラグの場合、USBに変換できるアダプターを使って、互換性を持たせるのも1つの手です。
USBに変換できるアダプターがあれば、市販のモバイルバッテリーも使えるようになります。
接続プラグもチェックしましょう。
製品とモバイルバッテリーの電圧をチェック
市販のモバイルバッテリーは5V/2.1Aのものが大半です。
市販のモバイルバッテリー対応の電熱ベストなら、ほとんどのモバイルバッテリーが使えます。
一方で、出力が不足していると、電熱ベスト本来の能力を発揮できない可能性があります。
ワークマンの電熱ベストの専用バッテリーは最大8Vです。
市販の5Vのモバイルバッテリーでは、専用バッテリーほどの暖かさが感じられない可能性も考えられます。
逆に電圧と電流が大きすぎると故障の原因になるので、製品とモバイルバッテリーの電圧・電流をチェックしましょう。
電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリーの選び方

次に、電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリーの選び方のポイントは大きく以下の7点です。
・電気容量
・サイズ
・価格
・電熱ベストの接続端子の形状
・重量
・安全性
・補償の有無
電気容量
「電気容量」は、電熱ベストを何時間連続で使用できるかを決める重要な要素です。
長時間の連続使用を考えている方はなるべく電気容量の大きいモバイルバッテリーを選ぶことをおすすめいたします。
サイズ
モバイルバッテリーを選ぶ上でバッテリーの「サイズ」も重要な要素です。
基本的に電熱ベストはモバイルバッテリーと接続し、ポケットにバッテリーを入れて使用します。
つまり、ポケットに入るサイズのモバイルバッテリーでなければ使用することができません。


筆者が購入した上の写真のような中国製の電熱ベストはポケットのサイズが8×8cmで、それ以上の大きさのモバイルバッテリーは入らない構造となっていました。
モデルによってポケットのサイズは異なりますが、事前に確認するorなるべく小型のモバイルバッテリーを選ぶことをおすすめいたします。
価格
モバイルバッテリーの価格帯は1000〜6000円程度となっています。
価格が高くなると、電気容量が大きくなる傾向にあります。
使い方によっては、価格が安いモバイルバッテリーを複数用意し、充電が切れたら取り換えるという方法もあります。
ご自身がどのような使用方法をするかによって、適した価格帯のモバイルバッテリーを選択しましょう。
電熱ベストの接続端子の形状

モバイルバッテリーを購入する際に、電熱ベストの端子の形状を確認しておきましょう。
上の写真はWORLKMAN(ワークマン)の電熱ベストの端子で、DC端子の形状をしているため、専用のモバイルバッテリーを購入しなければ使用することができません。

一方で、中国メーカーの電熱ベストはUSB端子となっており、ほとんどのモバイルバッテリーで使用することができます。
このように、失敗しないためには、事前に電熱ベストの端子の形状を確認しておく必要があります。
重量

モバイルバッテリーの重量は目安として200g以下をおすすめいたします。
重たいモデルは連続使用時間が長いというメリットはあるものの、長時間使用していると肩こりや疲れやすいといったデメリットもあります。
安全性

モバイルバッテリーを選ぶ上で「安全性」も重要な要素となります。
体に密着させて使用するため、発火等の事故は絶対に避けなければいけません。
少しでも安心して使用するには、事業者が電気用品安全法で定められた義務を履行しているかを証明するPSE認証を取得している製品を購入することをおすすめいたします。
保証の有無
モバイルバッテリーも家電製品の一部なので「保証の有無」も選ぶ上で重要な要素となります。
突然電源が入らなくなる等の製品不良があった際に安心です。
保証期間も1〜2年のものがあるので、購入前に確認しておくことをおすすめいたします。
電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリーの出力は?

電熱ベストに使用するモバイルバッテリーの出力は、「5V/2A」が推奨されています。
出力が不足しているものでも一応使用できますが、温度が上がらず電熱ベストの十分な効果を発揮できない場合があります。
推奨されている「5V2A」の出力のものを選ぶようにしましょう。
電熱ベストの消費電力は?どのくらいの電気容量で何時間使用することができるの?

モバイルバッテリーで電熱ベストを使用したことのない方にとって、どのくらいの電気容量で何時間使用することができるのかイメージしにくいと思います。
そこで、実際にモバイルバッテリーで電熱ベストを使用して、その時間を測定しました。
検証方法
今回検証に使用したモバイルバッテリーはAnker Powercore Ⅲ Fusion 5000です。
こちらのモバイルバッテリーの電気容量は4850mAhでWhになおすと約18Whとなります。

使用した電熱ベストは中国ブランドのSHIPADOの製品です。
この電熱ベストに、Ankerのモバイルバッテリーを接続して、何時間使用できるかを検証いたしました。
電熱ベストの温度設定は最大の強にして行いました。
検証結果

検証結果から述べると今回の条件では「1時間42分」使用することができました。
モバイルバッテリーの電気容量が約18Whなので、電熱ベストの消費電力は約18(Wh)➗1.7(h)=10.59(W)であることがわかりました。
製品にもよりますが、電熱ベストの消費電力の目安は10W前後と覚えておくと役立つと思います。
例えば、電熱ベストを8時間連続使用したい場合は、80Wh(21000mAh)前後の電気容量が必要となります。(※電気ロスは考慮していません。)
自身が何時間連続使用したいかを考えることで、用意すべきモバイルバッテリーの電気容量を逆算することができます。
今回の検証を参考に、使用するシーンを考え、自身にぴったりのモバイルバッテリーを選びましょう。
電気容量mAhをWhに変換するには下記のサイトが役立ちます↓↓↓
https://sizea.jp/tools/mah-wh/
【2022】電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリー10選!
小型でなるべく電気容量の大きいモバイルバッテリ―10種類の情報をまとめました。
記事前半で紹介したモバイルバッテリーの選び方や連続使用時間目安を参考に、ご自身にぴったりのモバイルバッテリー選びにお役立てください。
amazon売れ行き上位!【Lettop】 電熱ベスト専用バッテリー

5.6×7.9cmとクレジットカードよりも小型でコンパクトなモデルで、ポケットに入らないという問題は起こりにくいです。
重量も195gと非常に軽量で、電熱ベストのポケットに入れても重さが気になることはありません。
急速充電機能付きで、2〜3時間で本体をフル充電することができるのも魅力です。
amazonでも高い人気を誇るモデルです。
メーカー | Lettop |
容量 | 10000mAh |
繰り返し使用回数 | メーカー表記なし |
重さ | 約195g |
サイズ | 約5.6×7.9cm |
値段 | 2224円(Amazon) |
【Anker】PowerCore20100

Ankerから発売されている20100mAhのモバイルバッテリーです。
20000mAh以上でありながらも軽量なので、長時間身に着けても身体の負担になりません。
品質にもこだわりたい方にはAnkerのモバイルバッテリーがおすすめです。
メーカー | Anker |
容量 | 20100mAh |
繰り返し使用回数 | メーカー表記なし |
重さ | 約356g |
サイズ | 約16.8×5.8×2.2cm |
値段 | 3990円(Amazon) |
【Anker】PowerCore10000

Ankerの中でもコンパクトで軽量なモデルのモバイルバッテリーです。
電気容量は10000mAhですが、約180gとかなり軽量です。
サイズはクレジットカードほどの大きさなので、ポケットに入れやすいのも嬉しいポイント。
PSE認証済みで最大24か月間の保証もついているので、安心して使用できます。
コンパクトで有名なメーカーのモバイルバッテリーをお探しの方におすすめです。
メーカー | Anker |
容量 | 10000mAh |
繰り返し使用回数 | メーカー表記なし |
重さ | 約180g |
サイズ | 約9.2×6×2.2㎝ |
値段 | 2900円(Amazon) |
【letto】モバイルバッテリー

電熱ベストを安定的に使えるように作られた電熱ベスト専用モバイルバッテリーです。
高い導電率性能を持ち、安全性にも考慮されています。
小型ですが10000mAhの電気容量を搭載。
電熱ベストはもちろん、スマホの充電にも役立ちます。
LCDディスプレイで電池残量を一目で確認できるのも嬉しいポイントです。
メーカー | Lettop |
容量 | 10000mAh |
繰り返し使用回数 | メーカー表記なし |
重さ | 約195g |
サイズ | 約7.9×5.6×2.5㎝ |
値段 | 3,180円(Amazon) |
【haoting】モバイルバッテリー26800mAh

容量の大きい26800mAhのモバイルバッテリーです。
サイズや重量は大きくなりますが、厚さ1.5㎝で薄型のためポケットに入れやすい仕様になっています。
2つのUSBポートとmicroUSBを搭載しているので電熱ベストを使わないときは、複数の機器を同時に充電することも可能。
とにかく1つのモバイルバッテリーで長時間使用したい方にはこちらがおすすめです。
メーカー | haoting |
容量 | 26800mAh |
繰り返し使用回数 | 約500回 |
重さ | 約360g |
サイズ | 約15×15×7.5㎝ |
値段 | 1,784円円(Amazon) |
【Aukey】モバイルバッテリーPB-N83S

人気のメーカーAukeyから発売されているモバイルバッテリーです。
信頼のあるメーカーで、3000円台で購入することができます。
重量は約174gと卵3つほどなので、持ち運びにも最適です。
USB type-AとUSB type-Cの2つのポートを搭載しています。
またiPhone12を0%の状態から60%の状態まで約30分で充電することができます。
急速充電することができるので、電熱ベストを使用するとき以外でも便利なモバイルバッテリーです。
メーカー | Aukey |
容量 | 10000mAh |
繰り返し使用回数 | 1000回以上 |
重さ | 約174g |
サイズ | 約8×5.5×3㎝ |
値段 | 2998円 |
【エレコム】モバイルバッテリー

エレコムから発売されている10050mAhのモバイルバッテリーです。
USB type-AとUSB type-Cのポートを搭載しています。
USB type-Cのケーブルが付属しているので、スマホを充電するのにも便利です。
保証期間は6ヵ月と他の製品よりも少し短めですが、PSE認証済みなので安心して使用できます。
メーカー | エレコム |
容量 | 10050mAh |
繰り返し使用回数 | 500回 |
重さ | 約230g |
サイズ | 約10.2×7×2.5㎝ |
値段 | 6479円 |
【MOXNICE】モバイルバッテリー10000mAh
薄型で超コンパクトなモバイルバッテリーです。
手のひらに収まるコンパクトなサイズ感で、重量も約185gと軽量のため、ポケットが小さい電熱ベストでも使用しやすいのも嬉しいポイントです。
またLCD残量表示を搭載しており、1%単位でバッテリー残量を確認することができます。
メーカー | MOXNICE |
容量 | 10000mAh |
繰り返し使用回数 | メーカー表記なし |
重さ | 約160g |
サイズ | 約8.2×8.2×1.5㎝ |
値段 | 2,880円 |
【Vinmori 】電熱ベストモバイルバッテリー 10000mAh

電熱ベストに使うモバイルバッテリーは、常に持っている必要があるため、小さいサイズで尚且つ軽い必要があります。
Vinmoriは185gであり8cmとポケットにすっぽりとはいります。
電気容量10000mAh/37Whで、約3.5時間程度電熱ベストを使用することができます。
繰り返し500回まで使うことができることも大きな魅力です。
外装にはすべりどめがついているため、もし電熱ベストのポケットがあいてしまっても落ちにくい造りとなっています。
メーカー | Vinmori |
容量 | 10000mAh/37Wh |
繰り返し使用回数 | 500回 |
重さ | 185g |
サイズ | 約90x 63 x 23mm |
値段 | 2,080円 |
【TYHOO 】20000Mモバイルバッテリー 10000mAh

電熱ベストのポケットが小さいと心配の方、なんとこのモバイルバッテリーは7.2mm×7.2mmとクレジットカードの半分位のサイズです。
財布にも入るくらいなので、電熱ベストのポケットにも入ります。
165gと入っていることもわからないくらいの重さです。
このサイズで10000mAh/37Whを保っており、電熱ベストにぴったりのモバイルバッテリーなのです。
さらにPSE認証済で保証期間が2年期間あるので安心です。
複数個所有し、交換しながら使用するのがおすすめのモバイルバッテリーです。
メーカー | TYHOO |
容量 | 10000mAh/37Wh |
出力 | 2.1アンペア |
重さ | 165g |
サイズ | 7.2mm×7.2mm |
値段 | 3,299円 |
モバイルバッテリー付属の電熱ベストを3種をご紹介!
モバイルバッテリーと電熱ベストを別々に選ぶのが面倒という方はセットで販売されているモデルがおすすめです。
以下に、モバイルバッテリー付属の電熱ベスト3種をまとめましたので、是非参考にしてください。
DeliToo:日本製繊維 電熱ベスト

amazonのベストセラーにも選ばれるほどの人気のセットです。
30000mAh大容量バッテリー付属で最大17H使用可能!
日本製のグラフェン繊維ヒーターが温かさを逃しません。
寒い冬でも長時間のツーリングやアウトドアを楽しめます。
サイズ | M、L、XL |
動作電圧電流 | 5V / 2A-2.1A |
温度調節 | 高温モード(赤):約45℃中温モード(白):約35℃低温モード(青):約25℃ |
パッケージ内容 | 加熱ベスト(USBコネクタ付)、取扱説明書、30000mAhモバイルバッテリー |
AIRFRIC

電熱ベスト・洗濯ネット・モバイルバッテリーのセットでリーズナブル!
電熱パッドは5箇所に内蔵、温度調節も可能です。
付属の洗濯ネットに入れて洗濯機で洗えるため衛生的です。
サイズ | S・M・L・XL・2XL・3XL (男女兼用) |
動作電圧電流 | 5V/2A以上のモバイルバッテリー |
温度調節 | 高温モード(赤):約65℃中温モード(白):約55℃低温モード(青):約45℃ |
NAFUAIR

首、背中、腰、腹部など体の冷えやすい部位に11枚の電熱パッド内蔵!
10000mAh大容量モバイルバッテリー付属で最大7時間の使用ができます。
寒さの厳しい地域への出張や旅行におすすめです。
動作電圧電流 | 5V/2A |
温度調節 | 高温モード(赤):約55℃中温モード(青):約50℃低温モード(緑):約40℃ |
最大持続使用時間 | 7時間(10000mAhモバイルバッテリーでテスト) |
【まとめ】連続使用時間を考慮し、適切なモバイルバッテリーを選びましょう!

以上、電熱ベストにおすすめのモバイルバッテリーを紹介いたしました。
適切なモバイルバッテリー選びには電気容量や、大きさ、重量など様々な要素を考慮する必要があります。
中でも、連続使用時間に影響を与える電気容量は重要な要素です。
ご自身がどのようなシーンで使用するかを考え、適切なモバイルバッテリーを選びましょう。
購入前には電熱ベストと互換性があるか、ポケットに入るサイズなのかの確認も重要です。
今回の記事を参考に、電熱ベストにぴったりなモバイルバッテリー選びにお役立てください。






