今回はDainichi(ダイニチ)から2019年に発売されたハイブリット式加湿器 RX SERIES「HD-RX719」を実際に1年間使用したレビューを紹介いたします。
「Dainichi(ダイニチ)の加湿器を購入するか迷っている」
「Dainichi(ダイニチ)の加湿器を実際に使用した感想が知りたい」
「加湿器が欲しいけど、どの加湿器がいいか悩んでいる」
そんな方はぜひ参考にしてみてください!
Dainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)のスペック

今回紹介するDainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)は、木造和室で12畳(20㎡)まで、プレハブ洋室で19畳(32㎡)まで使用可能なタイプです。
その他にも、プレハブ洋室8畳・14畳・24畳まで使用できるタイプも発売されております。
それではDainichi(ダイニチ)加湿器HD-RX719(T)のスペックについて詳しく解説していきます。
大きさ
本体の大きさは、幅37.5×奥行21.0×高さ37.5㎝です。
質量も約5.1㎏と少し重めですが、しっかりとしたハンドルがついているので、持ち運びは問題なく行えます。

加湿方式
加湿器には4つの加湿方式があります。
水を含んだフィルターにファンで送風して加湿する気化式、水を加熱してその蒸気で加湿するスチーム式、水に超音波を当てて発生させた微細なミストで加湿する超音波式、気化式または超音波式に熱を加えてよりパワフルに加湿できるハイブリット式の4つです。
Dainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)は、気化式とヒーターの熱で出来た温風をフィルターに当てて加湿する温風気化式の2つを組み合わせたハイブリット式を採用しています。
湿度が低い場合は、温風気化式により素早く加湿することができます。
設定湿度に到達すると自動でヒーターがオフになり、消費電力を抑えた気化式に切り替わることで、省エネで運転しながら、適切な湿度に保ちます。
このハイブリット式により、湿度に合わせてパワフルに加湿しながらも、電気代を抑えることが可能になります。
また目に見えない非常に細かい粒子の水をファンで送風し、お部屋全体を加湿するので、周りの物や床が濡れる心配もありません。
選べるモード

Dainichi(ダイニチ)加湿器HD-RX719(T)は、湿度を50%・60%・70%の3段階で設定することができ、使用シーンに合わせて6つのモードが搭載されています。
①標準
設定した湿度に合わせて加湿量を自動で調整、運転。
②静音
加湿が必要となった場合は温風気化式でパワフルに加湿、その他は風量を抑えて静かに運転し、快適な湿度に保つ。
静かでありながらも設定湿度をキープしてくれるので、就寝時はもちろん、読書や集中して作業したい時にもおすすめなモードです。
③おやすみ加湿
最初の1時間は最小音運転で静かに運転し、その後は「静音」運転で50%の湿度をしっかりとキープ。
入眠の邪魔はせず、眠りについた後は、静かに快適な湿度を保ちます。
また表示部の点灯ランプも、通常の70%減光されるので、就寝時におすすめのモードです。
④eco
ヒーターを使用せず、気化式のみで運転し、消費電力を抑える。
温風気化式を組み合わる通常モードより最大加湿量は少なくなりますが、かなり消費電力を抑えることができるので、電気代が気になる時におすすめのモードです。
⑤のど・肌
部屋がまだ暖まっていない場合は湿度を70%以上まで上げ、部屋が暖かくなると湿度を60%程にキープし、のどや肌のうるおいを守る。
のどや肌の乾燥が気になる時におすすめのモードです。
⑥ターボ
運転開始時や部屋の乾燥が激しい場合、加湿量を通常の約15%アップし、湿度をより早く設定湿度まで上げる。
帰宅時や朝出かける前におすすめのモードです。
なお、「おやすみ加湿」と「のど・肌」の2つのモードは湿度を設定することはできません。
静音性
Dainichi(ダイニチ)の加湿器は業界でトップの静かさを誇ります。
Dainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)は最小13㏈、最大40㏈とされています。
10㏈で一般の人が聞き取れる最小音とされているので、かなり静音の状態で運転が可能となっています。
また最大40㏈でも静かな図書館とされているので、日中であればまったく運転音は気にならないでしょう。
消費電力
Dainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)は、設定湿度と現在湿度に合わせて、送風量を細かくコントロールすることで、省エネ運転を可能にしたエコモータを採用しています。
このエコモータとハイブリット式を組み合わせて運転することによって無駄な電力を使わず、電気代を抑えることが出来ます。
さらに「eco」モードに設定すると、1か月の電気代は約116円とかなり節電することが出来ます。
消費電力(最大)(W)(50/60Hz) | 標準 | 290/290 |
静音 | 283/283 | |
おやすみ加湿 | 283/283 | |
eco | 18/20 | |
のど・肌 | 290/290 | |
ターボ | 310/310 |
タンク容量

またタンクが透明なので、残りの水量が見やすいのも特徴。
タンクの口も広いので、手を入れて、中までしっかりと洗うことができます。
4つの抗菌加工

引き出し式の抗菌フラットトレイ・抗菌気化フィルター・抗菌エアフィルターにそれぞれ抗菌加工を施されています。
またタンクのキャップにAg+抗菌アタッチメントを装着することにより、アタッチメントから抗菌成分が溶けだして、タンク内の雑菌の繁殖を抑えます。
水と空気の通り道に抗菌加工を施し、清潔な状態を保てるように工夫されています。
Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)を使ってわかったメリット・デメリット

実際に1年間使用してみて感じたメリットとデメリットを紹介いたします。
メリット
・加湿スピードが早く、快適!
・充実した機能「おやすみ加湿」
メリットの1点目としては「運転していることを忘れるほどの静かさ」です。
これはDainichi 加湿器 HD-RX719(T)の売りの1つでもありますが、本当に静かなのか疑問に思いつつ購入しました。
結果、本当に静か!
もちろん運転開始時はパワフルに加湿し始めるので、ある程度の運転音はしますが、最大音の40㏈ですら昼間はまったく気になりません。
むしろ冷蔵庫やエアコンの運転音の方がうるさく聞こえるほどです。
さらに「静音」モードに切り替えると、本体の横に耳を近づけて、ようやく風の音が聞こえる程度です。
風の音といっても、人が「フーッ」と優しく息を吐くくらいの音なので、つけているのを忘れてしまうほどでした。
たまにタンクからフラットトレーに水がコポコポと入る音で、「あっ、そいうえば加湿器つけていたな」と思い出すくらいですね。
加湿器を購入する上で、気になるのは加湿能力ですが、これに関しても大いに満足しています。
乾燥が気になる場合は「ターボ」モードを使用すれば、10分ほどでかなり湿度を上げることが出来ます。
かなり乾燥が激しい日に、1番加湿量が少ない「eco」モードを使用すると、若干物足りない感じは正直します。
ですが、他のモードで少し湿度を上げてから「eco」モードに切り替えると、しっかり湿度を保つことが出来るので、加湿能力は充分すぎるくらいあると思います。
また搭載されている6つのモードは、どのモードも素晴らしく、使用者のことをよく考えてつくられてるなと感じました。
その中でも筆者のお気に入りは「おやすみ加湿」モードです。
以前までは、朝起きてのどが痛いことが多々あり、そこから風邪をひいてしまい、悩んでいました。
しかしDainichi 加湿器 HD-RX719(T)を購入して就寝時に「おやすみ加湿」をして寝ると、朝起きてのどが痛いなんてことがなくなりました。
寝るまでの1時間は本当に静かで眠りの邪魔はしませんし、寝てからは静かだけでなく、快適な湿度に自動でしっかりと保ってくれます。
また、就寝時に意外と気になるのが表示灯。
筆者は部屋を真っ暗にして寝たいタイプなのですが、家電製品の表示灯や電源ライトなど結構気になってしまいます。
でも「おやすみ加湿」は「おやすみ加湿」の表示灯だけで、その他は全て消えます。
そこも地味にですが、嬉しいポイントでした。
デメリット
・油断すると電気代が高くなる
・Ag+抗菌アタッチメントを交換をする必要がある
Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)を購入する際に、サイズ等、確認してから購入しましたが、いざ家に届いてみると意外と大きく感じ、設置する場所に結構悩みました。
ハイブリット式の加湿器は機能の関係上、ある程度大きなサイズになるのは仕方がないですね。
重量感も思ったよりずっしりとしています。
掃除の時など水の入ったタンクを本体にセットした状態で、少し持ち上げることもありますが、タンク内の水の重みで本体も傾くので、片手で持ち上げるのはかなり重いです。
本来の持ち運び方法は、タンクを本体から外し、フラットトレイの水を捨ててから持ち運ぶとされています。
そうしないと本体から水が漏れて、床やその周囲が水で濡れる恐れがあります。
加湿器の造り上、こちらも仕方がないですが、その点は少し手間に感じました。
筆者は、Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)を移動させることはほとんどないので、重量や大きさはそこまで気になりませんが、加湿器を頻繁に移動させて使用したい方、コンパクトなものがいい方にとっては気になるかもしれません。
またDainichi 加湿器 HD-RX719(T)を購入したばかりの頃は、あまりの快適さに「のど・肌」モードで常に運転し、ほぼ24時間フルで使用していました。
すると電気代が去年同月と比べてかなり高くなってしまい、焦りました。
当たり前ですが、加湿量が多くなるとその分、電気代も上がりますね。
そこからは「のど・肌」や「ターボ」、「標準」の設定湿度70%などに設定し、部屋を充分加湿した後は「eco」モードに切り替えて使用しています。
油断しているとすぐに電気代が高くなってしまいますので、「eco」モードをうまく活用することをおすすめします。
もう1つ気になる点は、Ag+抗菌アタッチメントを1シーズンで交換しなければならない点です。
取り付けなくても使用可能ですが、タンク内のヌメリ・臭いの原因を抑える効果が得られなくなってしまいます。
空気中に漂うものですし、少しでも清潔に使用したいので取り換えますが、もう少し長く使用できると、交換の手間が省けて嬉しいですね。
Dainichi(ダイニチ)加湿器 HD-RX719(T)の実際の効果は?
先ほど、メリットとして加湿スピードに触れましたが、実際にどれくらいの速さで加湿することができるのか検証してみました。
鉄筋コンクリートマンションの約15畳のリビング、室温23℃、湿度32%、エアコン稼働中の状態で、「標準」モード、設定湿度50%で運転スタートしました。

10分後には47%まで湿度が上がり、運転開始から13分で設定の50%まであっという間に到達しました。

加湿能力は高いと思っていましたが、こんなに早く加湿できるとは驚きました。
その後は湿度50%前後をしっかりとキープし、加湿しすぎることもなく、快適な湿度を保つことが出来ました。
加湿しすぎるとカビや結露を発生させる原因になるので、快適な湿度にキープできるのは嬉しいポイントですね。
また設定湿度に到達するまでは、運転音も少ししていましたが、到達してからは自動で最小音に切り替わったので、特に気になることはありませんでした。
筆者は以前、他社のスチーム式の加湿器を使用していましたが、加湿能力は高いものの、スチームなので横に置いておいた本がふやけてしまったり、周りに水滴がついてしまったりするのが悩みでした。
しかし、Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)は加湿能力もスチーム式に劣らず、周りが濡れることもない、そして何よりも静か!
かなり優秀ですね。
Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)は何時間使用できる?
次にタンク1回で何時間使用できるのかを紹介いたします。
連続加湿時間(h)室温20℃、湿度30%の場合 | 標準 | 9.0 |
静音 | 10.5 | |
おやすみ加湿 | 10.5※約10時間で運転停止 | |
eco | 13.7 | |
のど・肌 | 9.0 |
参照:Dainichi(ダイニチ)公式
Dainichi(ダイニチの)の公式サイトでは、室温20℃、湿度30%時の使用で、9時間~最大13.7時間、連続加湿できると記載がありました。
実際は室温23℃、湿度33%の状態で「のど・肌」モードで運転スタートし、10時間34分連続加湿することができました。


その他にも「標準」モード設定湿度50%で、13時間ほど連続加湿できた時もありました。使用する部屋の広さや、室温、湿度で変わるとは思いますが、メーカー公式の時間くらいは使用可能です。
Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)のお手入れ方法
加湿器を清潔に使い続けるためには、メンテナンスもかなり重要となってきます。
Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)は、タンク・抗菌フラットトレイ・抗菌気化フィルター・抗菌エアフィルターの4か所をお手入れする必要があります。
タンクには雑菌の繁殖を抑えるAg+抗菌アタッチメントがついていますが、清潔に保つために、タンク内の水は毎日新しい水道水と入れ替えます。
その際に、きれいな水道水を少し入れ、振り洗いをしてから使用します。
2週間に1回程度はタンク内をスポンジなどで洗うようにすると清潔に使い続けることができます。
抗菌エアフィルターは週に1回程度、掃除機などでほこりを吸い取ります。
この部分の汚れがひどくなると、加湿量の低下や雑菌が繁殖し、悪臭の原因となるので、こまめに掃除するようにします。
抗菌フラットトレイ、抗菌気化フィルターは、「お手入れ」サインが点灯するので、その都度掃除します。
抗菌フラットトレイは柔らかいスポンジ等でこすり、水洗いします。
名前にもある通りフラットになっていますし、「お手入れ」サインの点灯時に掃除していれば、スポンジで軽くこするだけで、簡単に汚れを落とすことができますよ。

抗菌気化フィルターはぬるま湯にクエン酸を溶かして、抗菌気化フィルターを30分~2時間浸け置きします。
浸け置きしたら水道水でしっかりとすすぐだけです。
少し面倒に思うかもしれませんが、どの加湿器を使用するにしても、必ずお手入れは必要となってきます。
清潔に加湿器を使い続けるためには必要不可欠な作業になりますので、定期的に清掃することをおすすめします。
まとめ
今回紹介したDainichi 加湿器 HD-RX719(T)は2019年モデルですが、2020年モデルのDainichi 加湿器 HD-RX720(T)も発売されております。
2020年モデルは、「おやすみ加湿」が「おやすみ快適」にバージョンアップし、湿度設定が出来るようになりました。
2019年モデルの「おやすみ加湿」でもかなり優秀なのにすごいですね!
メーカー3年保証もついてますが、壊れる気配など全くありません。
まだまだDainichi 加湿器 HD-RX719(T)と長く付き合っていきたいと思います。
以上、Dainichi 加湿器 HD-RX719(T)を実際に1年間使用したレビューでした。
加湿能力が高く、見た目がオシャレな加湿器をお探しの方に自信を持っておすすめできるので、ぜひ検討してみてくださいね!


