コロナの影響でリモートワークを導入する企業が増え、今までの働き方を考える機会が多くなりました。
そんな中で最近耳にするようになった言葉が「ワーケーション」です。
今回はそんなワーケーションとは何かを解説し、実際に筆者がワーケーションを行って感じたメリット・デメリットなどを紹介いたします。
ワーケーションとは?
ワーケーションとは英語のWORK(仕事)とVACATION(バケーション)を組み合わせた造語で、リゾート地や観光地で仕事をすることで、休暇とのバランスを取る働き方を指します。
この言葉は日本で生まれたものではなく、アメリカでは2005年から使われ始めていた言葉です。
今回のコロナ騒動をきっかけに、今までとは異なる働き方が広まり、改めてワーケーションが注目されることとなりました。
コロナで打撃を受けた環境需要を喚起するために、GoToキャンペーンのように政府もワーケーションを推進しています。
ワーケーションを取り入れている自治体や企業
現在では様々な自治体や企業がワーケーションを取り入れて、多様な働き方のサポートを行っています。
その実際の例をいくつか紹介いたします。
①和歌山県:「Wakayama Workation Project」

和歌山県は「Wakayama Workation Project」として、いつも通りの仕事をしながら、いつもの違う場所で、いつもと違う体験を提供しています。
和歌山県のワーケーションの特徴は「Work+いろんなaction」で、非日常での活動を通したイノベーション創出の機会を提供できるよう取り組みを進めています。
ただ和歌山県で仕事をするだけでなく、地域の方との交流を通じて、地域課題の解決や新たなビジネスが生まれることを期待しています。

カフェやホテルを始めとした、様々なコワーキングスペースを提供しており、いつものように仕事を行える環境が整っています。
和歌山県のワーケーションに関するページはこちら
②長野県:「信州リゾートテレワーク」

長野県は「信州リゾートテレワーク」として〜休暇を楽しむビジネスパーソンに、旅先で快適なワークスペースを〜というテーマでワーケーションを推進しています。
和歌山県と同様に様々な施設を貸し出し、ワークスペースや観光情報の提供を行っています。
信州テレワークリゾートに関する詳しい情報はこちら
③スノーピーク:「アウトドアワークスタイル」

ワーケーションの取り組みの一部として、スノーピークはアウトドアグッズのメーカーらしい「アウトドアワークスタイル」を取り入れています。
”ビジネスにも野遊びを”をテーマに、青空の下で仕事を行うことで、効率化だけでなく、信頼でつながったチーム作りや、新たな発想の創出を目的としています。
アウトドアで仕事をする環境「CANMPING OFFICE」の提供も行っており、東京近郊でもワーケーションを行うことができます。
一連の道具をスノーピークが用意してくれるので、是非一度、会社のメンバーでCAMPING OFFICEを体験してみるのはいかがでしょうか?
スノーピークのCAMPING OFFICEの詳しい情報はこちら
④JAL:「ワーケーションパックの導入」

バケーションのプロであるJALもワーケーションパックを導入し旅行と仕事を両立される働き方をサポートしています。
パックにはWiFiやワーキングスペースが完備されたホテルが用意されており、旅行の合間に仕事をすることができるようになっています。
仕事面だけでなく、観光面までサポートが入っており、非常にクオリティの高いワーケーションを体験することができます。
JALワーケーションパックの詳しい情報はこちら
ワーケーション実践者が感じたメリット・デメリット
筆者は現在、「バンライフ」呼ばれる、キャンピングカーで生活をしながら仕事を行うライフスタイルを行っています。
仕事は主に自身のブログの運営やWebのライティングで、WiFiとパソコンさえあればどこでも仕事をすることができます。
日々ワーケーションのようなスタイルで生活をしている筆者が、実際に感じたメリットやデメリットを紹介いたします。
メリット
・気分転換が図りやすい
・モチベーションが維持しやすい
・自分のペースで仕事を進められる
メリットの1点目としては「気分転換が図りやすい」という点です。
仕事に煮詰まった時も、一歩外に出れば普段とは異なる環境なので、それだけでも十分にリフレッシュすることができます。
観光の時間を確保するためになるべく早く仕事を終わらせようとするため、モチベーションを高く維持しやすいというのもメリットの一つと言えるかもしれません。
また、同じ職場の人の目がないので、自分のペースで仕事を進められるのもメリットの一つです。
デメリット
・仕事に集中しにくい
デメリットとしては以上のようなものが挙げられます。
最も大きなデメリットとしては「仕事の内容が限られる」という点です。
基本的にワーケーションで行える仕事はパソコンや個人で完結する仕事に限られます。
もちろん接客を始めとして、他人と直接関わるような仕事はできません。
また、パソコン仕事の中でもオンライン会議や資料作成など軽めの仕事が適していると言えます。
基本的には主に旅行がメインで、その中で軽い雑務をこなすといったイメージでの働き方が現実的だと思います。
2点目としてはいつもと異なる環境での仕事になるため「仕事に集中しにくい」という点です。
Wi-Fiの環境が悪かったり、周囲の音がうるさかったりなど、普段とは勝手の違う環境での仕事となるため、いつもよりも手間がかかることもあります。
旅先なので、誘惑が多いのも事実。
仕事をしっかりと行うためには強い意思と高い事故管理能力が求められます。
仕事に集中できないと、観光も仕事もどちらも中途半端になってしまう…なんてこともあり得ます。
ワーケーションに適した職業
ワーケーションを実践してみたいけど仕事の仕組み上なかなか実現できない…そんな方も多いと思います。
そこで、ワーケーションに適した職業にはどのようなものがあるのかを以下にまとめました。
・Webライター
・動画編集者
・ブロガー
・Youtuber
・Webデザイナー
・プログラマー
・広告運用
これらの職業を見ると、共通点としてパソコンでの作業がメインの職業となっています。
これからリモートワークや新しい働き方がどんどんと推進されていくので、職業選びの基準として「場所に縛られずに働くことができる」というのは大きな要因になって来るかもしれません。
「Webライター」

比較的リモートで始めやすい仕事の一つとして「Webライティング」が挙げられます。
筆者も自身のブログで記事を書いていた経験を活かして、現在も行っている仕事の一つです。
筆者の場合は、アウトドアに関する記事を書いて1記事3000文字以上で6000〜8000円程度の報酬をもらっています。
仕事の始め方も簡単で、クラウドワークスなどのアウトソーシングサイトに登録して、Webライティングの仕事に申し込むだけです。
未経験の方でも最低限の文章力があれば始められる仕事なので、まずはクラウドワークスなどに登録して自分が興味のある分野から挑戦してみることをおすすめいたします。
デメリットとしては「稼げる金額に上限がある、作業時間が長い」といった点が挙げられます。
僕の今の記事を書く速度では、1日に書ける記事数は頑張っても3本です。
そのため、稼げる金額がある程度決まってしまいます。
また、ある程度のお金を稼ぐためには1日中パソコンで仕事をして終わる日もあります。
会社員と同様に労働の対価としてお金をもらう仕組みなので、ある程度の作業時間は確保しなければいけません。
稼ぐ額を増やしたい場合は記事の単価を上げるか、作業効率を上げるしか方法はありません。
どこでも仕事ができる点と、参入する障壁の低さからとてもおすすめの方法です。
難しい技術を必要としないため、クラウドワークスに興味のある方はこちらの公式サイト
をご覧ください。
・自分のペースで仕事ができる
・作業時間が長い

動画編集者

最近ではYoutubeの人気から「動画編集者」の仕事の需要がとても高まっています。
基本的にはパソコンの編集ソフトで完結する仕事なので、ワーケーションに適していると言えます。
高度な編集スキルを求められる仕事もありますが、案件によっては動画を切って文字を入れる程度のものもあるので、比較的始めやすい仕事となっています。
また、クラウドワークスなどを利用すれば仕事を見つけやすいと言うメリットもあります。
デメリットとしてはスペックの高いパソコンや編集ソフトなど初期投資がある程度かかる、編集スキルを学ぶ必要があるといった点です。
5Gの普及によってさらに需要が高まると予想される職業なので、身につけておいて損はないスキルです。
動画編集を学ぶ場としては下記バナーのデジタルハリウッドがおすすめです↓↓↓

・作業量が多い
ブロガー

稼ぐ方法ととしてブログで広告収入を得るという方法があります。
具体的には「もしもアフィリエイト」や「A8.net」というASPサイトに登録して、広告リンクを作成し、自分のブログに載せることで収益を得ています。
実際に僕もこの2社に登録し、ブログから月30万円以上の収益を得ています。
ASPサイトはそれぞれの会社によって案件が異なるため、なるべく多くのASPサイトに登録しておくことをおすすめします。
たくさんの案件の中から自分のブログにぴったりの案件を取り組むことをおすすめします。
登録や利用料金は無料なので、デメリットは一切ありません。
場所に縛られない働き方を考えている方は、まずはこのASPサイトに登録して見ることをおすすめいたします。
この方法のメリットとしては「初期投資がかからない、半自動的に稼いでくれる、稼げる額が青天井、他の仕事に繋がる」などが挙げられます。
ブログを開設・運営するにあたって初期投資はほとんどかかりません。
年間数千円のサーバー代、もしくは無料で開設することができるサイトもあります。
また、ブログは書いた記事が自動でお金を稼いでくれます。
メンテナンスやリライトをたまに行う必要はありますが、ある程度稼げるシステムを構築してしまえば大きな作業量は必要ありません。
ブログはweb上に記事が残り続けるため、コツコツ積み上げることで収益がどんどん増えていきます。
トップレベルのブロガーの方では月に数百万稼いでいる人もいます。
さらに、ブログを書いていることで新しい仕事に繋がるというメリットもあります。
僕もブログを始めたことでwebの記事の書き方を学び、現在ではWebライティングや商品レビュー、Webマーケティングの仕事に繋がっています。
このようにブログはいくつかの大きなメリットがあります。
デメリットとしては「稼げるまでに時間がかかる、アクセスを集めるための知識が必要」といった点が挙げられます。
ブログで稼げるようになるには時間がかかります。
アクセスを集めて収益を上げるためには、ある程度の記事数を書く必要があるからです。
毎日欠かさず1記事書いても、年間で365記事が限界です。
ブログで食べていけるようになるまでは必然的に記事を積み重ねる期間が発生するのです。
また、記事を多くの人に見てもらうにはアクセスを集めるための知識が必要です。
Googleの検索上位に上げるためのSEOと呼ばれる知識も必要とされます。
しかし、これらに関してはブログを書きながら並行して学んで行けば良いので、知識のない方もぜひブログに挑戦してみることをおすすめします。
・半自動的に稼いでくれる
・稼げる額が青天井
・他の仕事に繋がる
・アクセスを集めるための知識が必要
Youtuber

youtubeも稼ぐ手段の一つとして挙げられます。
旅先での出来事をコンテンツにすることができるため、ワーケーションにも適している仕事と言えます。
時代の流れをみると、今最も注目度の高い仕事かもしれません。
youtubeはブログと性質が似ているため、メリットやデメリットもほぼ同様です。
ブログの記事に比べて、動画の企画・編集が大変といった点がデメリットとして挙げられますが、その分稼げる額も大きいのがYoutubeです。
・半自動的に稼いでくれる
・稼げる額が青天井
・他の仕事に繋がる
・アクセスを集めるための知識が必要
・動画の企画、編集が大変
Webデザイナー

Webデザイナーもワーケーションに適した仕事の一つと言えます。
Webデザイナーのメリットとしては需要があるため、スキルを身につければ仕事に困らないと言う点が挙げられます。
一方デメリットとしてはCSSや HTMLといったプログラミング言語のスキルが必須な点です。
パソコンの知識がない方にとってはややハードルが高いように感じますが、現在ではプログラミングを体系的に学べるサービスもあるため、そちらを利用してスキルを身に着けることをおすすめいたします。
Webデザインを学ぶにはデザイン系が強いデジタルハリウッドがおすすめです↓↓↓

プログラマー

プログラマーは需要も高く、スキルを身につければしっかりと稼げて仕事にも困らない職業です。
比較的場所に縛られない仕事なのでワーケーションにも向いています。
こちらもWebデザインと同様にプログラミングスキルの習得が必須になりますが、現在は無料で学ぶこともできるサービスが充実しているので、まずは勉強してみることをおすすめいたします。
プログラミングを学ぶことができるサービスで人気なのが下記のバナーのテックアカデミーです↓↓↓

広告運用

ワーケーションに適した仕事としては広告運用も挙げられます。
広告運用のメリットとしては、ブログなどと比較すると短期間で稼げることが挙げられます。
デメリットとしては完全に成果主義な点や、スキルを学べる場所が少ない、仕事見つけてくるのが大変といったものが挙げられます。
ブログを通してWebマーケティングや広告の知識を身につけてから広告運用の仕事を始める方が多いようです。
【まとめ】ワーケーションとはWORK(仕事)+VACATION(休暇)のこと。パソコンでの作業が主な仕事が適している
以上、今回はワーケーションとは何か、取り入れている自治体や企業を紹介しました。
合わせて、ワーケーションのメリットやデメリット、適した職業もまとめました。
今までの働き方が見直されている現在、技術の発達によってさらにこの流れは加速していくと予想されます。
今回のコロナ騒動をきっかけに、自身の働き方や、どのようなスキルを身に着けるかもう一度考えてみてはいかがでしょうか?
