今回は、その冷房能力の高さから話題を集めているポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」の実際に購入し、使用したレビューを紹介いたします。
その名の通り、「カンゲキくん」は感激するほどの冷房能力を持っているのか!?
実際に使用した際の温度変化や、車中泊やキャンプに使えるのかを徹底検証&解説いたします。
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」の購入を考えている方は是非参考にしてください。
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」のスペック

まず始めに、ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」のスペックの詳細を紹介していきます。
セット内容

・取り扱い説明書
・ドレンホース
・排熱用ダクト
・メッシュフィルター×2
セット内容は上記の通りとなっています。
サイズ・重量

サイズは縦27.8×横58.3×20.4cmで重量は11.4kgです。

実際に持ってみたサイズ感は上の画像のようになっています。
広い場所で使用する分には特に問題はないと思いますが、車中泊で使用する場合には少しサイズが大きいように感じました。
車内での使用はスペースを必要とする点に注意してください。
操作パネル・吹き出し口

操作パネルは非常にシンプルで、各ボタンをタッチすることで動かします。
電源を入れて、風量を強・弱から選び、冷風モードが送風モードを選択するだけです。

また、吹き出し口にはLEDライト点灯機能も搭載されています。

風向は手動で4方向に調節することができます。

使用時は排熱用ダクトとドレンホースを本体後ろに装着して使用します。
排熱用ダクトからは、冷媒によって熱交換された熱が放出されるので、室外に排出するようにセッティングしましょう。

ドレンホースは蛇腹状になっており、長さは30〜150cmまで伸縮可能で、離れた場所への排熱も可能です。
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」の冷房能力を検証してみた

次に、ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」の冷房能力がどれほどのものか実際に検証してみました。
どれほどの冷房能力があるか知りたい方は是非参考にしてください。
検証方法
検証方法は日中の車内でカンゲキくんを使用し、時間経過と共に車内の温度変化を測定します。
今回はカンゲキくんの目の前と、車の後部座席の2点に温度計を置いて時間経過と共に温度を測定しました。
検証開始時の温度


場所 | 開始温度 |
カンゲキくん前 | 31.2℃ |
後部座席 | 31.3℃ |
検証開始時の温度は上記の表の通りとなりました。
実際にカンゲキくんを動かし、時間経過と共に温度の変化をみていきましょう。
使用開始15分後


場所 | 開始温度 | 15分後 | 開始時との変化 |
カンゲキくん前 | 31.2℃ | 27.5℃ | −3.7℃ |
後部座席 | 31.3℃ | 33.0℃ | +1.7℃ |
使用開始から15分後の温度は上記の表の通りとなりました。
カンゲキくんの目の前の温度は開始時と比較して−3.7℃と涼しい風が吹き出していることがわかりました。
後部座席の温度は+1.7℃と上がっており、これはカンゲキくんの風が直接届いていないことや、日光による温度上昇の影響だと考えられます。
感想としては、実際に風が当たっている部分はかなり涼しく感じます。
まさにクーラーの風を直接浴びているような涼しさを体感することができます。
しかし、車内全体の温度はまだ暑いという印象です。
使用開始30分後


場所 | 開始温度 | 30分後 | 開始時との変化 |
カンゲキくん前 | 31.2℃ | 26.2℃ | −5.0℃ |
後部座席 | 31.3℃ | 32.7℃ | +1.4℃ |
使用開始から30分後の温度は上記の表の通りとなりました。
カンゲキくんの目の前の温度は開始時と比較して−5.0℃と先ほどよりも涼しい風が吹き出しています。
後部座席の温度は+1.4℃で、15分後よりは下がりましたが、依然開始時よりも高い温度となっています。
これも先ほどと同様にカンゲキくんの風が直接届いていないことや、日光による温度上昇の影響だと考えられます。
30分程動かしていると、吹き出す風の温度もさらに下がり、非常に冷たい風が吹き出していることがわかります。
風を浴びている場所に関してはむしろ寒いと感じるほどの涼しさでした。
使用開始1時間後


場所 | 開始温度 | 1時間後 | 開始時との変化 |
カンゲキくん前 | 31.2℃ | 23.9℃ | −7.3℃ |
後部座席 | 31.3℃ | 30.2℃ | −1.1℃ |
使用開始から1時間後の温度は上記の表の通りとなりました。
カンゲキくんの目の前の温度は開始時と比較して−7.3℃とまさに感激レベルの涼しい風が吹き出しています。
後部座席の温度も−1.1℃と開始時よりも涼しくなりました。
これは1時間使用していることで、車内の全体の温度が徐々に下がり、後部にもその影響が現れたためだと考えることができます。
1時間の使用で車内温度を開始時よりも下げることができました。
検証結果まとめ
測定で得た結果をまとめると下記の表の通りとなります。
場所 | 開始時 | 15分後 | 30分後 | 1時間後 |
カンゲキくん前 | 31.2℃ | 27.5℃ | 26.2℃ | 23.9℃ |
後部座席 | 31.3℃ | 33.0℃ | 32.7℃ | 30.2℃ |
この結果をみてわかるように、ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」を使用すると、使用時間と共に車内の温度が下がることがわかりました。
この結果より、夏の暑さ対策としてカンゲキくんは有効であるという結論に至りました。
カンゲキくんの風が当たる部分は効果が早く、どんどん冷えていき、離れているところは時間と共に徐々に涼しくなっていく傾向がみられました。
今回は1時間という検証時間でしたが、長時間使用するとさらに涼しくなっていくことが予想されます。
まさにカンゲキくんの名の通り感激するほどの冷房能力を持っています。
夏の暑さ対策で購入を考えている人には非常におすすめのアイテムであることがわかりました。
・カンゲキくんからは室温よりも涼しい風が吹き出す
・風を浴びている部分はかなり涼しい
・風が直接当たらないところは温度を下げるのに時間がかかる
・長時間使用していれば車内全体の温度を下げることもできる
夏の暑さ対策として十分使える
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」を使用して良かった点
それでは、ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」を実際に使用して良かった点を紹介いたします。
・操作が簡単
・風向を自由に変えられる
使用して良かった点としては大きく上記の3点が挙げられました。
冷房能力が優れている
使用して最も良かった点としては「冷房能力が優れている」という点です。
検証結果の通り、夏の車内でもしっかりと温度を下げるほどの冷房能力を持っていることがわかりました。
筆者は夏の車内の暑さ対策として、扇風機や、気化熱を利用して冷やす冷風扇を使用してきましたが、最も涼しく感じるアイテムでした。
カンゲキくんは排熱用のダクトが付いており、室内の熱を室外に放出する構造となっています。
これは家庭用のクーラーと近い構造のため、しっかりと室内を冷やすことができます。
他にも様々なポータブルスポットクーラーが販売されていますが、その中でも冷房能力は高いアイテムだと考えられます。
室内の温度を下げたい方は、熱を室外に放出できる構造のポータブルスポットクーラーを選びましょう。
風向を自由に変えることができる

「風向を自由に変えることができる」点も非常に優れていました。
4方向への調節が可能なため、必要な部分にピンポイントで涼しい風を当てることができます。
風を浴びていれば非常に涼しいため、上手く調節することで、暑さを感じることなく快適に過ごすことができます。
設置・操作が簡単
「設置・操作も非常に簡単」で、カンゲキくんをコンセントにつないで、排熱ダクトを室外に向けるだけで設置は完了です。
難しい室外機の設置などの作業は全くありません。
また、操作もタッチパネルで簡単に行うことができます。
必要な時に、すぐに設置して使用できるのが大きな魅力です。
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」を使用して気になった点
次にポータブルスポットクーラーカンゲキくんを使用して気になった点を挙げます。
・静音製が低い
・車中泊で使用するにはややサイズが大きい
消費電力が大きい

まず、最も気になったのが「消費電力が大きい」という点です。
こちらはカンゲキくんを使用している時の、ポータブル電源に表示されている消費電力です。
使用時の消費電力は204Wであることがわかります。
家庭用コンセントで使用する分には問題はありませんが、車中泊やキャンプシーンにおいてポータブル電源で動かす場合は長時間の稼働が難しい消費電力です。
現在1000Whを超える大きな電気容量を持ったポータブル電源が販売されていますが、それでも動かすことができるのは5時間前後です。
長時間の稼働が難しく、夜間付けっぱなしで寝ることができないのは大きなデメリットと言えます。
静音製が低い
実際に使用して見ると、風が吹き出す音が大きいように感じました。
騒音値としては50cm離れた場所で60db(デシベル)近くあり、これは洗濯機の音に近い値です。
日中での使用はあまり気にならない程度ですが、夜間での使用時は気になる程の動作音だと感じました。
車中泊で使用するにはややサイズが大きい

カンゲキくんを車内で使用するにはややサイズが大きいように感じました。
キャンピングカーやハイエースののように大きな車で使用する分には問題ありませんが、小型の車で使用するには大きすぎます。
車内の空間に余裕のある方の購入をおすすめいたします。
カンゲキくんにおすすめのポータブル電源「EFDELTA」

次にカンゲキくんおすすめのポータブル電源も紹介いたします。
カンゲキくんを使用するのにおすすめのポータブル電源は「最大出力が1000W以上、電気容量は1000Wh以上のモデル」をおすすめします。

こちらはカンゲキくんを起動した時の消費電力の写真です。
起動時は瞬間的に915Wの電力を消費していることがわかります。
運転が安定してしまえば180W前後で動かすことができるのですが、起動時は1000W近い電力が必要に必要になります。
このため、最大出力が1000W以下のポータブル電源を使用すると起動時に停止してしまいます。
また、運転時の消費電力は180W前後なので、長時間稼働させるには電気容量が大きいモデルを購入する必要があります。
以上の理由から「最大出力が1000W以上、電気容量は1000Wh以上のモデル」をおすすしています。
この条件を満たすポータブル電源の中で最もおすすめなのがECOFLOWの「EFDELTA」です。

電気容量1260Wh!X-Stream充電テクノロジー搭載で充電時間が圧倒的に短い
日本で販売されているポータブル電源において、総合力ではNo.1に最も近いとの呼び名も高いのがEcoFlow製の「EFDELTA」です。
電気容量1260Whと超大容量でカンゲキくんも連続5〜6時間程度使用することができます。
また、最大出力は1600Wなので、起動時に停止したりする心配はありません。
さらに、独自のX-Stream充電テクノロジーによって、通常10時間程度かかるポータブル電源の充電をたったの2時間でフル充電できてしまうという他のモデルにはない機能を備えています。
充電がなくなってしまっても、2時間でフル充電して、またすぐに使い始めることができます。
出力ポートはAC(家庭用電源)×6、QC(急速充電USB)×2、USB×2、Type-C×2、シガーソケット×1の合計13口も搭載。
電気容量・充電速度・最大出力・使い勝手どれをとってもトップクラスで今最も注目されているポータブル電源で、カンゲキくんにもぴったりのポータブル電源です。
EFDELTAに関しての詳しい記事は下記のリンクをご覧ください↓↓↓

電気容量 | 1260Wh |
価格 | 159,500円 |
ポートの種類と数 | AC(家庭用電源)×6、QC(急速充電USB)×2、USB×2、Type-C×2、シガーソケット×1 |
重量 | 13.6kg |
サイズ | 40×21×27cm |
【カンゲキくんリニューアル情報】2021年最新版「カンゲキくん2」販売開始!

カンゲキくんのレビュー前に、2021年最新版の「カンゲキくん2」の販売が開始されました!
カンゲキくんの購入を考えている方は、先にカンゲキくん2をチェックすることをおすすめいたします。
実際にカンゲキくん2を使用し、前モデルと比較した記事は以下をご覧ください!
カンゲキくん2の購入を考えている方は必見です!

【まとめ】カンゲキくんの冷却能力は抜群!暑さ対策には非常におすすめ!消費電力が大きい点に注意!

以上、今回はポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」のスペックや実際に使用した感想、冷房能力紹介いたしました。
結果として、「冷房能力は素晴らしく、暑さ対策に使える」という結論に至りました。
実際に使用した感想としても、非常に涼しく、その冷房能力に驚かされました。
しかし、消費電力が大きいというデメリットもあり、長時間使用するにはサブバッテリーや大容量ポータブル電源が必要であることもわかりました。
夏の暑さ対策としては電力確保さへできれば非常に役立つアイテムなので、今回の記事を参考に購入を検討してみてはいかがでしょうか?






