料理や冷凍食品、コンビニ飯を温められる電子レンジ。
最近ではキャンプや車中泊などのアウトドアでも、電子レンジを使う方が増えています。
しかし電子レンジは家電製品の中でも消費電力が大きく、出力が低いポータブル電源では使用できません。
大容量かつ高出力のポータブル電源を選ぶ必要があります。
そこで今回は電子レンジが使えるポータブル電源7選をご紹介いたします!
電子レンジをキャンプや車中泊で使いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ポータブル電源で電子レンジが使える条件は?

まず初めに、電子レンジが使えるポータブル電源の条件を解説いたします。
定格出力・瞬間最大出力をチェック
電子レンジが使えるポータブル電源を選ぶ際に、理解しておきたいのが「定格消費電力」と「定格出力」です。
定格消費電力は家電を動かす際に必要な電力で、ここでは電子レンジの消費電力を指します。
定格出力はポータブル電源が安定して供給できる電力の量です。
ポータブル電源で電子レンジを使うためには、「電子レンジの定格消費電力<ポータブル電源の定格出力」である必要があります。
電子レンジの定格消費電力は1000〜1400Wほどのものが多いです。
700Wの電子レンジを使うなら、定格出力700W以上のポータブル電源が必要ということになります。
また電子レンジは動かし始めに使う電力「起動電力(サージ出力)」がかなり大きい場合があり、定格消費電力の2倍ほどの電力を使うことも。
定格消費電力と定格出力だけを見て購入すると、電子レンジが使用できないなんてことも珍しくありません。
ポータブル電源には定格出力だけでなく、瞬間的に出力できる「瞬間最大出力(サージ出力)」も決められています。
瞬間最大出力が電子レンジの定格消費電力の2倍以上あるものを選ぶと安心です。
700Wの電子レンジを使うなら、定格出力1400W以上のポータブル電源を選ぶといいでしょう。
正弦波
電子レンジが使えるポータブル電源を選ぶ際に、もう1つ気をつけたいのがポータブル電源の「波形」です。
ポータブル電源の波形には「正弦波」「修正正弦波」「矩形波」の3種類があります。
正弦波は家庭用コンセントから流れている電流と同じ波形で、規則正しい曲線です。
修正正弦波や矩形波は正弦波を真似て作られた波形で、曲線ではなく角がある形をしています。
多くの家電製品は家庭用コンセントで使用することを前提に作られているため、正弦波でしか使えないものも多く、一時的に使えたとしても故障の原因になる可能性があります。
コンピューターを搭載していないシンプルな家電製品やスマホの充電程度なら、修正正弦波や矩形波でも使えますが、マイコン制御の電子レンジは使用できません。
ほとんどのポータブル電源は正弦波で作られていますが、ごく稀に修正正弦波や矩形波のものもあります。
電子レンジを使う場合は必ず正弦波のポータブル電源を選びましょう。
電子レンジが使えるポータブル電源7選!
それでは電子レンジが使えるポータブル電源7選をご紹介いたします!
①【ECOFLOW】DELTA2
ECOFLOWの人気モデルEFDELTAの後継機です。
1024Whと数日のキャンプや防災グッズとしても役立つ電気容量があります。
定格出力は1500W、瞬間最大出力は2250Wとほとんどの電子レンジを使用可能。
さらに家電製品の消費電力を抑えるX-Boost機能を使えば、最大1900Wまで使えるので消費電力の大きな電子レンジも安心です。
リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているので、長寿命なのも嬉しいポイント。
充電の速さやアプリ対応など、使い勝手が抜群のポータブル電源です。
電気容量 | 1024Wh |
定格出力 | 1500W(X-Boostで1900W) |
瞬間最大出力 | 2250W |
ポート数 | AC×6、USB-A×4、USB-C×2、シガーソケット×1、DC5521×2 |
サイズ | 約40.0×21.1×28.1㎝ |
重量 | 約12kg |
②【ECOFLOW】DELTA Max2000
より多くの電気容量を求める方にはDELTA Max 200がおすすめです。
2016Whと超大容量バッテリー搭載で、連泊のキャンプはもちろん、長期間の停電時にも対応できます。
定格出力は2000W、瞬間最大出力は4200Wと使えない電子レンジはありません。
電子レンジと一緒に複数の家電製品を使えます。
重量は22kgと重く、価格も20万以上ですが、電気容量や出力を重視する方に最適なポータブル電源です。
電気容量 | 2016Wh |
定格出力 | 2000W(X-Boostで2400W) |
瞬間最大出力 | 4200W |
ポート数 | AC×6、USB-A×4、USB-C×2、シガーソケット×1、DC5521×2 |
サイズ | 約49.7×24.2×30.5㎝ |
重量 | 約22kg |
③【ECOFLOW】RIVER 2 Pro
1泊程度のキャンプに使う方、そこまでの電気容量は必要ない方におすすめなのがRIVER 2 Proです。
定格出力は800W、瞬間最大出力は1600W、X-Boostで1000Wと消費電力が1000Wほどの電子レンジなら使用できます。
768Whの電気容量をわずか70分でフル充電可能!
サイクル回数3000回と長寿命、停電時も安心のEPS機能搭載、アプリ対応など高機能でありながらも価格は7万円台と、比較的手に入れやすいポータブル電源です。
電気容量 | 768Wh |
定格出力 | 800W(X-Boostで1000W) |
瞬間最大出力 | 1600W |
ポート数 | AC×4、USB-A×3、USB-C×1、シガーソケット×1、DC5521×2 |
サイズ | 約26.9×25.9×22.6㎝ |
重量 | 約7.8kg |
④【Jackery】ポータブル電源 1500
人気のポータブル電源メーカーJackeryから発売されているモデルです。
定格出力は1800W、瞬間最大3600Wと高く、電子レンジはもちろん他の高出力の家電製品も使えます。
1534Whと数泊のキャンプや車中泊にちょうどよく、防災グッズとしても安心の電気容量です。
ポート数は少なめですが、価格は17万円台と超大容量のポータブル電源の中では安めの設定。
家電量販店などでも販売されている購入しやすいモデルです。
電気容量 | 1534Wh |
定格出力 | 1800W |
瞬間最大出力 | 3600W |
ポート数 | AC×3、USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット×1 |
サイズ | 約35.5×26.5×25.3㎝ |
重量 | 約16kg |
⑤【SmartTap】PowerArQ Pro
デザイン性も重視したい方には、SmartTapのPowerArQ Proがおすすめです。
コヨーテタン、オリーブドラブ、レッドの3色展開で、手持ちのキャンプギアとのコーディネートを楽しめます。
定格出力は1000W、瞬間最大出力は2000Wと1000W以下の電子レンジであれば使用可能です。
電気容量は1002Whと1泊のキャンプなら電気を惜しみなく使え、2泊でも十分な容量があります。
大容量・高出力でオシャレなデザインが人気のポータブル電源です。
電気容量 | 1002.4Wh |
定格出力 | 1000W |
瞬間最大出力 | 2000W |
ポート数 | AC×3、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケット×1 |
サイズ | 約33.3×23.5×27.3㎝ |
重量 | 約10kg |
⑥【SmartTap】PowerArQ Max


近日発売予定の新モデルPowerArQ Maxです。
PowerArQシリーズの中で最も高いスペックを持っており、定格出力は2000W!
電子レンジはもちろん、他の家電製品も同時に使うことが可能。
長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、上部にはワイヤレス充電も搭載されています。
カラーはコヨーテタン、オリーブドラブの2色展開です。
オシャレな超大容量モデルをお探しの方におすすめです。
電気容量 | 2150Wh |
定格出力 | 2000W |
瞬間最大出力 | 4800W |
ポート数 | 近日公開予定 |
サイズ | 約38.4×26.9×28.2㎝ |
重量 | 約28.2kg |
⑦【BLUETTI】AC200P
電気容量・出力・出力ポートなどトップクラスのスペックを持ったモデルです。
定格出力は2000W、瞬間最大出力は4800Wと使えない電子レンジはありません。
電気容量も2000Whと超大容量モデルで、充電時間はACコンセントから4.5時間ほどで充電可能。
別売りのACアダプターを併用して充電する「デュアル高速充電」にも対応しており、わずか2時間でフル充電にすることもできます。
出力ポートは合計17口と豊富で、ワイヤレス充電も2つ搭載している使い勝手がいいポータブル電源です。
電気容量 | 2000Wh |
定格出力 | 2000W |
瞬間最大出力 | 4800W |
ポート数 | AC×6、USB-A×4、USB-C×1、シガーソケット×1、ワイヤレス充電×2、DC12V/3A×1、車用ポート×1 |
サイズ | 約42.0×28.0×38.0㎝ |
重量 | 約27kg |
ポータブル電源で電子レンジを使用してより快適に!
以上、電子レンジが使えるポータブル電源7選をご紹介いたしました。
ポータブル電源で電子レンジを使う場合は、正弦波のポータブル電源で「電子レンジの定格消費電力<ポータブル電源の定格出力」である必要があります。
また電子レンジは動き始めに最も電力を使うため、起動電力の大きさも考えなければなりません。
定格消費電力の2倍ほどの電気を出力できるポータブル電源を選びましょう。
また出力ポート数や電気容量もポータブル電源の使い勝手に大きく関わります。
ご自身がどのようなシーンで使うかを考え、最適なモデルを選んでください。
ぜひ今回の記事を参考に、お気に入りのポータブル電源を見つけてくださいね!